アジアの平原

 昨日、夏鳥の声でも聞けるかな、などと期待しつつ、高尾山に行ってきたのだが、あまりに人が多くて、賑やか過ぎるので、なんとなく気分が冷めてしまい、1号路をケーブルカー山頂駅まで歩いて登ったものの、そこから先へ行く気が失せて、すぐにリフトで下ってきてしまった。聞こえたのは、ウグイス、ヤブサメ、あとはカラ類ぐらい。


 で、高尾山口駅から京王線多摩動物公園へ行って、新しく完成した「アジアの平原」を見てきた。タイリクオオカミとモウコノウマを飼育する施設。まだ、なんとなく殺風景な感じ。
 オオカミたちは基本的に集団行動なので、これまでよりずっと広くなった放飼場でも、自由に駆け回るというより、みんな揃って寝小屋の近く、つまり隅っこで寝ている場面が多い。まだ環境に慣れていないせいもあるのだろうか。



(笑った?)

 オオカミというのは一匹だけだと、まるで犬みたい。群れでいてこその迫力だな。一匹狼って案外かわいいのだ(?)。


 隣に暮らすモウコノウマ。「蒙古の馬」ではなく「蒙古野馬」である。要するにモンゴルの平原にすむ野生馬。実は野生では一度絶滅したのだが、動物園で繁殖させたものを野生復帰させるプロジェクトが進んでいるそうだ。日本のトキと同じだね。

 それにしても、たびたび隣からオオカミの唸り声や遠吠えが聞こえてくるというのは、馬たちにとっては落ち着かない、というか生きた心地がしない環境だと思うのだが…。

 こちらは「アジアの平原」そばに飛んできた野生のコジュケイ

 キセキレイ


(きょうの1曲)村松健/出逢いと別れ(アルバム『緑の想い/Green Thoughts』より)
 新緑が日差しに輝く季節に部屋の窓を全開にして、爽やかな風を感じながら聴きたくなる作品。

緑の想い

緑の想い