多摩動物公園のアジアゾウ。
現在、3頭が飼育され、61歳のおじいちゃん、アヌーラが朝のうちに登場し、その後でまだ子どものアマラ♀とヴィドゥラ♂が運動場に出てくる。
久々のアヌーラ。
多摩動物公園の開園当時からいるアヌーラはオスのアジアゾウでは国内最高齢。でも、井の頭のはな子(67歳)に比べると、だいぶ若く見える。
アヌーラと交代で出てくるアマラとヴィドゥラ。今年で9歳と6歳。
こんなことを始めた。
まだ2頭とも繁殖年齢には達していないらしいが、最近、よく交尾の真似ごとをするようになったらしい。
スリランカのゾウの孤児院育ちの2頭。お互いに将来の繁殖相手として認めている証拠でもあり、こうしてオトナになるための練習を繰り返していけば、いつかきっと元気な赤ちゃん誕生となるだろう。その頃には今よりずっと広大な新しい飼育施設が完成しているはず。
こういう時、ヴィドゥラの表情は、あたかも象頭人身で、しばしば男女和合の姿で表現される、そのため大抵は秘仏の大聖歓喜天そのものに見える。
子ども連れのお父さんやお母さんにはゾウさんのこんな光景はちょっと子どもへの説明に困るかもしれないけれど、動物園側としてはホッとしているようだ。人に育てられたことで、繁殖行動や子育てが上手く出来ない動物は珍しくないからね。
広い運動場を駆け回る子どものゾウの姿が早く見たい。