第84回東京優駿(日本ダービー)が東京競馬場・芝2400メートルで行われ、3歳牡馬18頭が出走した。
今年は圧倒的な人気を集める馬がおらず、混戦模様。その中で前哨戦・青葉賞をレコード勝ちしたアドミラブルが1番人気に推され、2番人気はレイデオロ、3番人気がスワーヴリチャード。皐月賞馬のアルアインは4番人気。
レースはマイスタイル(横山典)が先手を奪い、超スローペースに落として逃げる。そのまま向こう正面に入ると、馬群の後方にいたルメール騎乗のレイデオロが追い込み馬には不利な展開とみて一気に順位を上げ、マイスタイルの直後につけ、2番手で3・4コーナーを回り、最後の直線で粘るマイスタイルをとらえると、スワーヴリチャードらの追い込みを封じて先頭ゴールイン。84代目のダービー馬の称号を手に入れた。後方から追い込んだアドミラブル(デムーロ)が届かず3着に終わったのを見ても、早めに動いたルメールの好騎乗が光る結果となった。
ルメールはヴィクトリアマイル、オークスに続き3週連続のG1制覇という快挙。レイデオロを管理する藤沢和雄調教師も先週のオークス(ソウルスターリング)に続くG1勝ち。
レイデオロはキングカメハメハ産駒。デビューから3連勝の後、休養明けでのぶっつけ本番となった皐月賞は5着に終わったものの、ダービーを制したことで、その能力の高さを示した。