中央競馬の一年をしめくくるグランプリ、有馬記念が今年も10万人もの観客を集めた中山競馬場・芝2500メートルで行われ、スターホース16頭が出走した。
今年の注目はこのレースがラストランとなるキタサンブラック(牡5歳)。前走ジャパンカップでは途中落鉄の不運もあり、シュヴァルグランの3着に敗れたが、誰もがブラックが有終の美を飾り、歴代最多タイのGI7勝目を挙げるだろうと予想し、期待して、断然の1番人気となった。2番人気は3歳のスワーヴリチャード、3番人気はブラックと同じ5歳馬シュヴァルグラン。
レースは事前の抽選で武豊騎手が絶好の1枠2番を引き当てたキタサンブラックが好スタートを切って、あっさりと先手を奪うと、マイペースに落として楽に先頭を行く展開。そのまま坦々とレースは進み、ブラックはライヴァルたちに何もさせないまま先頭で最終コーナーを回ると、直線で一気に加速して後続を突き放し、激しい2着争いを尻目に逃げ切った。現役最強馬と呼ばれるにふさわしい圧倒的強さを見せつけて、3度目の有馬記念で初優勝。7つ目のG1勝利を挙げ、獲得賞金でも今日の3億円を加算して18億7千万円超となり、テイエムオペラオーを抜いて歴代1位となり、まさに歴史に残る名馬となった。
武豊騎手は有馬記念3勝目。過去2勝はオグリキャップとディープインパクトのいずれもラストランで、3勝とも歴史的名馬に有終の美を飾らせたことになる。
2着には激戦の末、5歳牝馬クイーンズリングが入り、3着がシュヴァルグラン。
1着 キタサンブラック(武豊) 2着 クイーンズリング 3着 シュヴァルグラン
4着 スワーヴリチャード 5着 ルージュバック