TOKYOウォーク2018第2回大会

 東京都などが主催するウォーキングイベント、TOKYOウォーク2018の第2回大会に友人たちと参加してきた。
 今回のコースは東京でありながら区でも市でもない瑞穂町から東京で唯一鉄道が通じていない市・武蔵村山市にかけての一帯で、おそらく多くの都民にとってもあまり馴染みのない地域。
 スタート地点の最寄り駅はJR八高線箱根ヶ崎で、青梅線からの乗換駅・拝島ではTOKYOウォーク参加者が乗り間違えのないよう丁寧な案内放送を繰り返していた。八高線なんて初めて乗るという人も多いのかもしれない。単線だしね。
 とにかく箱根ヶ崎8時28分着の電車で友人たちと合流し、駅から近い「エコパークみずほ」(米軍の横田基地の北隣)へ。僕は当日申し込みなので、申込書に記入して参加費1500円を支払い(事前申込なら1000円)、ゼッケンや東京水(東京都の水道水)や熱中症対策の経口補水液OS-1を受け取る。自前のペットボトルもあるので、計3本で荷物が重くなった。我々が歩くのは一番距離が長い20キロのAコースだ。

 協賛企業LIONのマスコット、ライオンちゃんがこの時はいた。

 それから準備運動などして9時から順次スタート。参加者が大勢いるので、少しずつ時差スタートなのだ。ゲート脇でライオンちゃんなど3体のマスコットがお見送りしていたのだが、そのうちライオンちゃんがスタッフに両脇を抱えられて控室のテントに姿を消し、“あたま”を外しているのが隙間から見えた。熱中症か?!

 本当はここにライオンちゃんもいるはずだった。「ゆりーと」は2013年の東京国体をきっかけに生まれた東京都のスポーツ推進大使。「ムラッパー」は武蔵村山市をPRするために生まれたゆるキャラらしい。


 ムラッパーのダンスがすごい。

 ちなみに本日の天気は曇り。会場で「予想最高気温は29.3℃」といっていたが、予想なのにずいぶん細かい。ちなみに本日の都心の最高気温は29.6℃だった。
 とにかく、スタート。公園を出て、新青梅街道〜青梅街道を西へ。初めは交通量の多い通りで、面白くなかったが、やがて大通りをはずれると農地の中に牛舎があったりして、なかなかいい雰囲気になってきた。

 シクラメン街道の異名を持つ岩蔵街道に出て東へ向かうと、ジェラート屋のある清水牧場があったが、まだ開店前だった。牛の姿は見えなかったが、ヤギが1頭いた。1時間後にスタートのBコース(13キロ)を歩いた仲間はここでジェラートを食べたらしい。
 狭山池公園。残堀川の水源。ここの水道で東京水のペットボトルに東京水を補充。



 コースの中盤は狭山丘陵を行く。この辺りはサイクリングで来たことがある。

 いきなりの急坂。

 タヌキは出なかったが、ガビチョウのほか、ウグイスやキビタキの声を聞く。ニイニイゼミも鳴いている。


 いつのまにか武蔵村山市に入って多摩湖に近い野山北公園でおにぎりの昼食。すぐ隣は埼玉県所沢市だ。そばでガビチョウが賑やかにさえずり、キリギリスも草むらで鳴いている。風が気持ちいい。
 再び歩き出し、丘陵地帯を抜けたところにチェックポイントがあり、地図にハンコを押してもらい、冷えたOS-1をもう1本もらう。
 村山温泉「かたくりの里」や武蔵村山市立歴史民俗資料館の前を過ぎ、昭和初期に山口貯水池建設の資材輸送などに活躍した軽便鉄道の線路跡に出合う。ここを東へ行くとトンネルの連続する面白い区間で僕も何度も自転車で走ったことがあるのだが、今日は西へ右折して遊歩道を行く。あと6キロほど。
 新青梅街道に入ると、もうあまり面白くない。ひたすらゴールを目指す。回転ずしとかラーメン屋とか、街道沿いの飲食店がちょっと魅力的。
 結局、13時前にゴール。湿度は高かったものの、日差しがほとんどないのがありがたかった。

 ライオンちゃんも復活して(中の人が同じかどうかは不明)、参加者と一緒に元気に記念撮影に応じていた。
 Bコースチームのゴールを待って、羽村市の日帰り入浴施設まで歩き、汗を流した後、館内の食堂で乾杯。しかし、世の中はのん気にウォーキングなど楽しんでいる場合ではなく、西日本のほぼ全域ですさまじい豪雨のため、大変な被害とたくさんの犠牲者が出ていたのだった。テレビのニュースを目にするたびに犠牲者の数が増えていて、暗い気持ちになる。
 帰宅後にはテレビでいきなり緊急地震速報。千葉県北東部で震度5弱。東京は震度3だった。