コンサドーレ、メダル獲得ならず

 カーリング男子の世界選手権。NHKBS1で日本戦を全試合中継したとはいえ、NHKも含めてテレビのスポーツニュースなどではほとんど取り上げられることがなく、たぶん関心がある人もあまりいないと思うのだが・・・。

 とにかく、今日が最終日である。

 昨日、準決勝で強豪スウェーデンに敗れて3位決定戦に回った日本代表コンサドーレは日本時間で本日未明3時からスイスと対戦。

 もちろん録画していたのだが、ちょうど3時に目が覚めてしまい、テレビをつけ、そのままリアルタイムで最後まで観てしまった。

 予選上位のスイスの後攻で始まった試合。1,2エンドはお互い無得点のまま。3エンドにようやく日本はスイスに1点を取らせることに成功し、4エンドではスキップ松村雄太のラストショット前の時点でほぼ2点を確保。さらに松村の絶妙なショットと味方のナイススイープでラストストーンを味方の石に当ててハウス中心に押し込み、3得点。これでもう眠れなくなってしまった。

 日本がリードしたまま後半戦に進み、4-2で迎えた7エンド。日本のちょっとしたミスからピンチとなり、なんとか最少失点で切り抜けようとしたものの、スイスのフォース、シュワルツのラストショットが日本のメダル獲得の夢を打ち砕くかのように決まって一挙4得点。4-6と逆転されてしまう。

 8エンドにも1点失い3点差をつけられた日本は9エンド、起死回生を狙うべく攻めるが、スイスの精密なショットに阻まれ、苦しい展開。それでも最後に松村が2点を狙ってハウス内の相手の石3つを一気に弾き出そうとする冒険的なショットに挑戦し、一瞬奇跡が起きたかと思ったが、奇跡は起きず、わずかに相手の石がハウスの中心寄りに残ってしまい、スイスに1点が入る。4-8。ここで日本がギブアップしてコンシード。前半戦はメダル獲れるかも、と思ったが、残念ながら手が届かなかった。4位は中部電力が出場した女子と同じ順位。


HIGHLIGHTS: Japan v Switzerland - Bronze - Pioneer Hi-Bred World Men's Curling Championship 2019

 これまで世界選手権の日本代表といえば平昌五輪にも出場したSC軽井沢クラブが世界的に知られた存在で、昨年8月に結成されたばかりのコンサドーレは海外では全く無名だったはず(軽井沢から移籍した清水徹郎がいくらか知られていたぐらいか)。しかし、初出場ながら予選リーグでは9勝3敗の快進撃で、地元のカナダも撃破。今日の試合でも松村のショットは目の肥えたカナダのカーリングファンを大いに沸かせたし、チーム・マツムラは世界のカーリングファンにかなり鮮烈な印象を残したのではないかと思う。

  日本対カナダの試合。これがコンサドーレにとって今大会のベストゲームかな。


HIGHLIGHTS: Canada v Japan - round robin - Pioneer Hi-Bred World Men's Curling Championship 2019

 結局、決勝ラウンドでは平昌金メダルのアメリカに勝ち、銀のスウェーデンと銅のスイスに負けたことになる。昨年8月に結成されたばかりのチームとしては上出来とはいえるのだろう。でも、惜しかった。

 ところで、決勝戦だが、録画してあとでゆっくり観ようと思っていたのだが、その前に夕刊で結果を知ってしまった。日本が2度対戦して2度とも歯が立たなかったスウェーデンが地元のカナダを7-2で破り、2連覇達成。

 コンサドーレが4位に終わったことも珍しくカラー写真入りで記事になっていた。共同通信の配信記事だけど。