呆気なかった日本シリーズ

 野球ファンなので、一応触れないといけないと思うのだが、プロ野球の日本シリーズがラグビーワールドカップの盛り上がりの陰で、昨日、呆気なく終わってしまった。福岡ソフトバンクホークス読売ジャイアンツに4連勝。まさに圧倒した形だった。

 パ・リーグの優勝は埼玉西武ライオンズだったが、2位のホークスがクライマックスシリーズ第一ステージで3位の東北楽天ゴールデンイーグルスに初戦で負けた後、2連勝で最終ステージに進出。そして、ライオンズにも4連勝。リーグ連覇のライオンズは2年連続でホークスに日本シリーズ進出を阻まれた。

 個人的には両リーグの優勝チームが戦うのが日本シリーズの正しい形であるとは思うが、セ・リーグからはリーグ優勝のジャイアンツが進出するとすれば、ジャイアンツに確実に勝てるのはホークスだな、とは思っていた。ライオンズは打線はものすごいが、投手陣が弱く、ジャイアンツにも付け入る隙があるかもしれないと不安だったのだ。とにかく、ジャイアンツをやっつけないといけないので、そこから逆算すると、ホークスなら確実に勝つだろうと思っていた。

 もちろん、CSでジャイアンツが敗退すればよかったのだが、3位のタイガースが2位のベイスターズに勝ってしまった時点で、ほぼ諦めた。予想通りタイガースは1勝しかできず、ジャイアンツが日本シリーズに進出。

 そして、19日から日本シリーズが始まったが、福岡での初戦はホークスが7-2で完勝、2戦目も前半は緊迫した投手戦だったが、最終的には6-3でホークスが勝ち。

 舞台を東京ドームに移しても、情勢は変わらず、第3戦はホークスが6-2で勝ち、早くも王手。そして、昨日の第4戦もホークスが4-3で勝って、ホークスが3年連続の日本一に輝いた。走攻守すべてにおいてホークスが上だったが、4勝2敗ぐらいかな、と思っていたので、4連勝は予想以上に痛快な結果だった。

 これでパ・リーグのチームが日本シリーズを7年連続で制したことになる。この10年でも9勝だ。交流戦でもパ・リーグセ・リーグを圧倒しており、両リーグのレベルに相当な格差があるということなのだろう。