中央競馬3歳クラシックの最終戦、菊花賞が京都競馬場・芝3,000メートルで行われ、17頭が出走した。近年は3,000メートルという長距離を嫌って、天皇賞など別路線に進む有力馬も多くなり、皐月賞馬、ダービー馬がともに菊花賞に参戦するのは実に23年ぶりだという。
1番人気は皐月賞馬のソールオリエンス、2番人気がダービー馬のタスティエーラ。3番人気は前哨戦の 神戸新聞杯を勝ったサトノグランツ。
レースは予想通りパクスオトマニカ、リビアングラスが飛び出すが、それを交わして4番人気のドゥレッツァが大外から先頭に立つ意外な展開。タスティエーラは中団を進み、ソールオリエンスはその直後につける。最初の千メートルが60秒4。次の千メートルが64秒1。先頭ドゥレッツァの鞍上ルメールが絶妙のペース配分でレースの主導権を握っている。
2コーナーを回り、パクスオトマニカが再び先頭を奪い、リビアングラスも前に出るが、ドゥレッツァは3番手に下げて、じっくりと末脚を溜める。リビアングラスが先頭で4コーナーを回ると、ドゥレッツァが再びスパート。残り200メートルでリビアングラスを交わして後続を突き放し、追い込んできたタスティエーラに3馬身半の差をつけてゴールイン。3着にソールオリエンス。勝ちタイムは3分3秒1。
ここまで4連勝中とはいえ、重賞も初挑戦ということで4番人気だったが、皐月賞馬もダービー馬も寄せ付けない圧倒的な勝ち方で、遅れてきた大物が世代最強に名乗りを上げた。
ドゥレッツァは先週、牝馬三冠を達成したリバティアイランドと同じドゥラメンテ産駒。通算6戦5勝。デビュー戦3着の後、5連勝。初の重賞挑戦で一気にG1制覇。
1着ドゥレッツァ(ルメール) 2着タスティエーラ 3着ソールオリエンス
4着リビアングラス 5着サヴォーナ
話は変わって、プロ野球クライマックスシリーズの最終ステージ。
一昨日(20日)、セ・リーグは阪神が広島に4-2で勝ち、3連勝。アドバンテージ1勝を含めて4勝0敗で日本シリーズ進出を決める。
パ・リーグはオリックスが2勝1敗で迎えた20日の第3戦で0-0の8回裏に若月、頓宮のタイムリーで2点を奪い、2-0で勝利。
そして、昨日の第4戦も初回に森の2ランで先制して主導権を握り、先発・宮城が6回まで無失点でロッテ打線を抑える。6回裏に杉本の二塁打で3点目を奪うと、ロッテの反撃をソロ2発に抑え、3-2で勝利。通算4勝1敗で3年連続の日本シリーズ進出。
この結果、阪神対オリックスという関西勢同士の対戦となる。これは59年ぶりだそうだ。しかし、なんとなく全試合が阪神のホーム、オリックスのアウェイという雰囲気になりそうだ。