町田市木曽西にある「木曽一里塚」。
町田市内では小野路と木曽に残る一里塚。同じ街道沿いにあり、双方の距離が一里(約4キロ)ということになる。
元和3(1617)年、前年に駿府で死去した徳川家康を日光東照宮へ改葬すべく、仮埋葬していた久能山から遺櫃を運ぶために整備された「御尊櫃御成道」がこれである。それ以前から相模国と武蔵国を結ぶ往還だったと思われる。その後は府中方面から大山へ向かう参詣者が利用する大山道として栄え、小野路と木曽に宿が置かれたという。
木曽の一里塚は今は道の片側だけが残り、かつては榎が植えてあったというが、それもない。武蔵御嶽神社の大口真神の祠がある。
この切株が榎だろうか。
恐らく拡幅されている旧街道。黄色い幟のある場所が一里塚。
家康の遺櫃は東海道の平塚から厚木、座間、木曽、小野路、府中と通過していった。その行列は千人以上に及んだという。
小野路では向坂の急勾配で御尊櫃を載せた車の車軸が折れ、急遽、鍛冶屋を呼んで修理させたというエピソードが残っている。
小野路の向坂。
(きょうの1曲)SLAPP HAPPY & HENRY COW / Desparate Straights