日本MDカーリング選手権2024

 きょうから3月。昨夜の雨も朝には上がり、日中は晴れ。気温も上がり、3月らしい暖かさ。梅の季節は終わりに近づき、河津桜があちこちで見ごろになっている。

 今朝の庭の鳥たち。


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 2月27日に長野県の軽井沢アイスパークで開幕した日本ミックスダブルス(MD)カーリング選手権2024。今年は18チームが参戦し、6チームずつ3組に分かれて、総当たりの1次リーグを戦い、各組の上位2チームが2次リーグに進出するという方式で、本日から2次リーグが始まった。

 前年優勝で、昨年の世界選手権で日本チーム最高の銀メダルを獲得した現在世界ランク3位の松村千秋・谷田康真組(松村・谷田、愛称チャッスー)、そして、昨年準優勝で、今季から世界ツアーに本格参戦し、カナダで勝ちまくって世界ランキングで6位まで急上昇した小穴桃里・青木豪組(小穴・青木)がミックスダブルスでは2強といえた。

(谷田康真・松村千秋)

(青木豪・小穴桃里)

 小穴・青木はここでも5連勝で1次リーグを突破したが、今大会では強化委員会推薦枠でフレッシュなコンビが多数参戦して、少し様相が変わりつつあるかもしれない。

 松村・谷田が1次リーグ初戦で、フォルティウス小野寺佳歩とロコドラーゴの前田拓海のコンビにいきなり敗れたのが象徴的だ。小野寺・前田は5連勝で2次リーグ進出。松村・谷田も4勝1敗で1次突破。

(前田拓海・小野寺佳歩

 また、ここ数年、ロコソラーレの藤澤五月とペアを組んでいたSC軽井沢クラブの山口剛史が今大会では先の4人制日本選手権・女子で初優勝を果たしたSC軽井沢の若きスキップ、上野美優と組んで、1次リーグは5戦全勝でA組1位通過。

SC軽井沢クラブ=山口剛史・上野美優)

 ほかにも世界ジュニアで銀メダルを獲得して帰国したばかりの北海道銀行の3人と札幌国際大学の三浦由唯菜が出場し、札幌国際大が4勝1敗でA組2位、Kit カーリングクラブの臼井槙吾と道銀・中島未琴のペアも4勝1敗、C組2位で2次進出。

札幌国際大学=佐々木彩斗・三浦由唯菜)

(臼井槙吾・中島未琴)

 話をまとめると、

 A組1位 SC軽井沢クラブ(5勝0敗) 2位 札幌国際大学(4勝1敗)

 B組1位 小野寺・前田(5勝0敗) 2位 松村・谷田(4勝1敗)

 C組1位 小穴・青木(5勝0敗) 2位 中島・臼井(4勝1敗) 

 この6チームが2次リーグに進出し、今日から対戦(1次で対戦したチーム同士は再戦せず、1次の結果を2次に持ち越し)。

 1次リーグは朝、昼、夕、夜にそれぞれ4試合ずつが行われていたが、2次リーグは10時からと15時から、それぞれ3試合ずつ。2次リーグは明日までで、明後日に2次の上位3チームによるプレーオフ。まず2位と3位のチームが9時半から準決勝。勝者が13時からの決勝で1位のチームと対戦する。

 

 今日の結果。

10時開始

SC軽井沢クラブ8-4中島・臼井 

小穴・青木5-4小野寺・前田 全勝対決は小穴・青木が制す。

松村・谷田9-2札幌国際大

 

15時開始

小野寺・前田8-5札幌国際大

中島・臼井7-6松村・谷田  

SC軽井沢クラブ9-4小穴・青木  全勝対決でSCが勝利。

 

 ここまでSC軽井沢クラブが唯一全勝。松村・谷田は1勝2敗となり、連覇に黄色信号?

 

 ところで、今大会で個人的に注目していたのが、1次リーグで敗退してしまったが、東北ブロック代表のチーム松原(岩手県)。高校1年生の松原理桜(りお)と中学2年生の松原永和(とわ)の姉弟ペア。

 松原永和くんは小学5年生だった2021年2月の4人制の日本選手権にオジサンたちに交じって東北代表で出場。残念ながら1勝もできずに敗退してしまったが、そのままマンガかアニメにしてほしくなるようなチームだった。

(2021年のチーム岩手のメンバーだった当時小5の松原永和くん)

 その後、永和くんは中学生の日本選手権で優勝。そのチームにお姉さんの理桜さんもいた。

 そして、今年の女子の日本選手権には理桜さんが出場。そして、今回、MDに姉弟ペアで出場したのだった。結果は1勝4敗の5位だったが、永和くんにとっては記念すべき年齢制限なしの日本選手権での初勝利をあげることができた。この先も楽しみ。日本のトップ、世界の頂点をめざして頑張ってほしい。

(チーム松原=松原永和&松原理桜)