2月2日から横浜BUNTAIで始まった日本カーリング選手権大会2025も今日が最終日。男女の決勝戦が行われた。
まず10時から男子決勝。予選リーグ1位通過のSC軽井沢クラブと昨日の準決勝でコンサドーレとの激闘を制したロコドラーゴ(日本選手権ではロコソラーレの名前で出ている)の対戦。
今日も決勝にふさわしいものすごい試合になった。SCが複数得点を狙うも、ロコのナイスショットでことごとくチャンスをつぶされ、1点を取らされ、逆にロコは後攻で2点ずつ取る理想的な展開で、前半を終わってロコドラーゴが4-3とリード。
しかし、後半の6エンドでロコが複数点を取れず、1点に終わると、7エンドにSCが2得点。これで5-5の同点。8エンドはブランクとした後の9エンド。ロコは1点を取らされる場面で、最後の一投をスルーさせて相手に1点を与え、最終10エンドを1点ダウンながら有利な後攻で迎えて一発逆転を狙う。最後まで緊迫した展開が続き、SCのフォース栁澤の絶妙のショットでNo.1を奪い、ロコのスキップ前田拓海のラストロック。ハウスの中心へ向かって投じられたストーンは微妙な位置に止まる。昨日の準決勝に続いて最後はメジャーでの計測となり、わずかにSCのストーンがハウスの中心に近く、SCに1点が入り、7-5で勝利。おそらくミリ単位の決着でSC軽井沢クラブが2年ぶりの優勝。
SC軽井沢クラブ 1010102011 7
ロコ・ドラーゴ 0202010000 5
優勝したSC軽井沢クラブ。
(左から4栁澤李空、3S山口剛史、2山本遵、1小泉聡)
準優勝のロコ・ドラーゴ。
(左から4S前田拓海、3中原亜星、2前田拓紀、1上川憂竜)
午後は14時半から女子の決勝。予選リーグを6勝1敗の1位で通過したフォルティウスが準決勝でロコ・ソラーレを破って勝ち上がった北海道銀行リラーズと対戦。もともとフォルティウスは長らく北海道銀行とスポンサー契約を結んでおり、チームは北海道銀行フォルティウスとして活動していたが、北海道銀行がフォルティウスとの契約を解消して、新たに若手有望株を集めて結成したのが現・北海道銀行リラーズである。いわば因縁の対決であり、2次予選ではフォルティウスが勝っている。
試合は1エンドからメジャーによる計測に持ち込まれ、先攻の北海道銀行が1点スチールで始まる。こちらも男子決勝に続き、緊迫した接戦となる。前半5エンドを終えて3-2と北海道銀行が1点をリードしていたが、6エンドにフォルティウスが一挙3点のビッグエンドで5-3と逆転に成功。北海道銀行も7エンドに1点返すと、8エンドにも1点スチールで同点とする。追いつかれたフォルティウスは9エンドに2点を加え、7-5と突き放すが、最終10エンドに北海道銀行も苦しい展開から2点を奪い返し、またも同点。7-7で延長に入る。後攻はフォルティウス。スチールでの勝利を狙う北海道銀行だったが、わずかなミスから不利な流れとなり、それでもフォース田畑がラストショットで相手のNo.1を弾き出したものの、自分たちの石を良い位置に止められず、石はハウスの外縁ギリギリまで行ってしまう。紗香最後はフォルティウスの吉村が大きく空いたハウスの中心付近にドローを決め、これで勝負あり。フォルティウスが優勝。来月の世界選手権に日本代表として出場し、来年のオリンピックの出場権獲得をめざすことになる。
北海道銀行 10020011020 7
フォルティウス 01100300201 8
(左から4S吉村紗也香、2小谷優奈、3小野寺佳歩、1近江谷杏奈、A小林未奈)
今シーズン、世界ランキングで40位台から9位まで急上昇した平均年齢22歳の北海道銀行はまだまだこれからのチーム。伸びしろはたっぷりある。男子のロコ・ドラーゴもそうだが、若い楽しみなチームがどんどん出てくる最近の日本カーリング界である。
(左から4田畑百葉、3S仁平美来、2山本冴、1中島未琴、A伊藤彩未)
現在、中国ハルビンで行われている冬季アジア大会ではカーリングのミックスダブルスで小穴桃里・青木豪組が金メダルに輝く。
さて、話は変わって、日曜日の月・火。月と火星が今夜接近。
陰暦一月十二日の月。
(きょうの1曲)GONG / The Isle Of Everywhere