旅の終わり
屋久島で迎える最後の朝、朝食をとって、8時半に宿を出発。今日も朝から晴れて暑いが、街から見上げる山々の上には雲が湧いている。
(宮之浦川)
鹿児島行きフェリーの出港は午後だが、もうどこかへ行こうという気持ちにもならず、宮之浦川の美しい流れを眺めたり、お土産を買ったり、屋久島環境文化村センターというビジターセンターを訪れたりして時間を過ごす。宮之浦の街なかで、バイクで通りかかった大阪のおじさんとまた会った。
鹿児島からの「フェリー屋久島2」は12時45分に接岸した。お盆休み中ということもあり、びっくりするほどたくさんのお客が続々とタラップを降りてくる。クルマのナンバーを見ると、九州だけでなく関西ナンバーも多く、なかには関東のクルマもあった。
(フェリーからぞくぞくと降りてくる観光客)
いよいよ屋久島ともお別れだ。さすがに寂しい気持ちになる。屋久島は一度訪れると、何度も来たくなるというが、今はそれがよく解かる。
愛車と一緒に船に乗り込み、甲板で出港を待つ。車両積み込みに時間がかかり、定刻より15分遅れの13時35分に船はゆっくりと動き始めた。
緑濃い屋久島の島影は遠ざかるにつれて青く薄くなっていき、隣に並ぶ口永良部島はさらに一段とうっすらと水平線に浮かんでいた。
(桜島)
(鹿児島港が見えてきた)
(桜島夕景)
(「西郷隆盛君誕生之地」碑)
鹿児島(西郷隆盛生誕地そばでホモの露出狂に遭った)からは大きな荷物を宅配便で東京へ送り、愛車は分解・袋詰めして鹿児島本線の列車に乗り、熊本から寝台特急「はやぶさ」で帰る。
(「はやぶさ」を熱海駅で下車。小田原から小田急で帰る)
どん行自転車 屋久島行き 完