野田のコウノトリ、今年も放鳥

 千葉県野田市で2015年に始まったコウノトリの野生復帰プロジェクト。今年も昨日(7月15日)、コウノトリ1羽が自然に放された。4月8日生まれのオスで、公募により「たいよう」と命名された個体。

 実は今年、野田の「こうのとりの里」では3羽のヒナ(いずれも♂)が誕生し、順調に育って、放鳥の準備が進められていたのだが、発信機装着のために捕獲する際に2羽がケージ内のフェンスにぶつかって死亡するという残念過ぎる事故が起きてしまい、結局、「たいよう」1羽だけが天井が開放されたケージから外の世界へ飛び立った。まだ近くにいるようで、今日も野田に滞在している2017年生まれの「ヤマト」(3歳♂)と「絶妙な距離を保って滞在している」とのこと。

 

 栃木県小山市渡良瀬遊水地にいる「ひかる」(4歳♂)と徳島生まれの「歌」(2歳♀)のカップルの間に誕生した2羽のヒナも順調に育っており、先日12日にはいったん捕獲して足環の装着、体重測定、性別判断のための採血などが行われたそうだ。若すぎる母親「歌」以上に「ひかる」が子育てに奮闘しているようで、子どもたちもまもなく巣立ちの時を迎えることだろう。無事に育って、関東の空を舞うコウノトリが増えていってほしい。

 

 ほかの野田の放鳥個体は大きな変化はないようだ。最新情報では「未来」「翔」「レイ」茨城県神栖市付近、「きずな」が宮城県川崎町付近、「りく」が佐賀県伊万里市付近、「カズ」が埼玉県加須市付近。

 

(おまけ)ニホンリス@井の頭自然文化園

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 今日、東京で新型コロナウイルスの感染者が新たに286人確認される。過去最多。一体、どこまで増えるのだろう。非常に心配である。

 現実を直視することを避け続けてきた政府もさすがに無視できなくなってきたようだ。安倍政権が推進する「Go To キャンペーン」とやらの対象から東京を外すと言い出した。

 

(きょうの1曲)PFM / Four Holes in the Ground


PFM - Four Holes in the Ground