多摩動物公園の夏の夜間延長開園、「サマーナイト@TAMA ZOO 2014」(8月の土日とお盆休み期間)も今週末が最後ということで、昨日30日に行ってきた。
日中はあまり活動しない夜行性の動物たちが活発に動き回っていたり、逆に昼間活動する動物たちが休んでいたり、といろいろ面白かったが、なんといっても夜の動物園という非日常感が一番の魅力だと感じた。
園内ではビアガーデンがオープンしたり、ライヴが行われたりと、いつもとは違う趣向も。
夕方になって、タヌキたちも巣穴から出てきた。
日中はアブラゼミやミンミンゼミ、ツクツクボウシが賑やかだったが、夕方にはヒグラシの声が目立つようになり、夜になると、アオマツムシがうるさいほど鳴くようになる。カンタンやエンマコオロギの声も。
ライオン園は16時にいったんライオンたちを収容し、その後、17時から再び5頭が登場。2002年生まれの姉妹2頭と2003年生まれの3兄弟。
ライオン園にあるサファリ橋では日没(18:12)過ぎからアブラコウモリの観察会も。明るいうちはツバメがたくさん飛んでいて、それをコウモリと間違える人が多数いたが、暗くなると上空はコウモリだらけになる。
コウモリの出す超音波の周波数を人間の可聴域まで下げられる探知機からは絶えずコウモリたちの声が聞こえている。彼らは超音波を出して、そのはね返りによって餌である蚊などの虫を探しているのだ。
夜のライオン園。
イスラム寺院風のライオンバス乗り場と月。
チーターは小運動場に去年生まれた3兄弟が出ていた。
夜のフラミンゴ。
アフリカゾウの運動場は一般開放。ゾウたちは室内で食事中。
サバンナ園。
チンパンジーの運動場には誰もいない。
オスのデッキー(36歳)だけが屋内展示室で居残り。
昼間はあまり動かないフクロウたちも夜は活発。オオコノハズクなどが白いマウスを食べていたり、照明に集まる虫を狙ってホバリングしていたり。動物園でフクロウが飛ぶのを初めて見た。でも、写真はうまく撮れず。
ワシたちは木の上でじっとしている。
それにしても、園路など予想以上に暗い。タヌキ山は真っ暗で、タヌキたちが動き回っているのが微かに分かる程度。ハクビシンも活発に動き回っていた。園内には野生のタヌキやハクビシンも生息しているはず。
夜のトラ。
トラのアイが激しく吠えていて、小さな女の子が「怖い、怖い」と泣いていた。上の写真は母親のシズカ。名前の通り、静かにしていた。
オランウータンはオスのボルネオだけが室内展示場に出ていた。
夜のレッサーパンダ。
オオカミは寝小屋にいた。
ニホンカモシカのコタロウ。
ムササビも活発に動き回る。
20時の閉園が近づくと、「家路」のメロディが園内に流れ出す。
「ひかりの動物園」。
20時ちょっと過ぎに出てきた。