先日、上野の東京国立博物館へ行ってきた。平成館で開催中の「日本国宝展〜祈り、信じる力」が目当てだったが、こういう特別展は入館料が高いわりに(1,600円)、人が多くて、じっくり見られないのが難点。
それでも、さすがに国宝の数々を実際に間近で見ると感動するし、歴史上の有名人の直筆などを目にすれば、おおっ、と思う。
敷地内のムクの木にワカケホンセイインコが飛来して、実を食べていた。
一方、本館の常設展は混雑もなく、しかも見どころ多数で、こちらもいい。
本館は一部を除いて、写真撮影可というのも嬉しい。
こうやって写真を撮るという行為には、本物がほしいけれど、手に入らないから、せめて写真という形で手元に置いておきたい、という所有欲の表れという面もあるな、と自分を省みつつ考える。
本館裏の庭園も開放中だった。桜の季節には何度か訪れているが、秋の庭は初めてだ。
本館前のユリノキ。北米原産の植物で、英語ではTulip Treeというらしい。この木は明治8、9年頃に渡来した30粒のタネのうちの一つから育った苗木を明治14年に当地に植えたものだそうだ。
法隆寺宝物館。こちらはさらに人が少ない。
館内には7世紀ごろの観音像がずらりと並んでいる。そんなに昔のものとは思えないような造形美。
時間がなくて、東洋館は見られなかった。