30kmウォーク

 昨日、友人たちとの飲み会で、1人が本日開催される「TOKYOウォーク2015」というウォーキングイベントに参加するということが分かり、なぜか僕も一緒に歩くことになった。僕自身もウォーキングには興味は大いにあるのだが、今日の天気予報は雨模様らしいのだ。
 それでも、早起きして多摩モノレール柴崎体育館駅(立川市)で8時半に待ち合わせ。今日はこれから多摩川沿いを大田区ガス橋まで約30キロ歩くのだが、友人も僕もこんな長距離は歩いたことがない初心者である。なんでいきなりこんな距離のコースを申し込んでしまったのか、と思うが、すでに申し込み済みなので仕方がない(僕自身は当日受付)。しかも、駅からスタート地点の多摩川河川敷まで歩くうちに本当に雨が降り出し、しかもけっこう強い降りになった。途中でカッパを着るなど雨対策。
 洒落にならないぐらいのザーザー降りの中、サイクリングでなら何度も通ったことがある多摩モノレールの橋の上流側の河川敷で、受付。参加料は1500円(事前申し込みなら1000円)。ゼッケンやら東京都の水道水「東京水」のペットボトルやらコースマップやら、いろいろ受け取って、いきなり最悪の天気の中、9時に歩きだす。
 歩きだしたら、雨はやや弱くなった。何度も自転車で走ったことがあるおなじみのサイクリングロードを行き、モノレールをくぐり、日野橋を過ぎ、ちょっと一般道に入り、再びサイクリングコースに入り…。自転車なら大した距離ではないが、歩きだと時間がかかる。悪天候のおかげで、自転車の通行量が少なく、危険はあまりないのはありがたい。
 あれこれ喋りながら歩き続け、立川市から国立市を経て府中市に入り、京王線の鉄橋をくぐり、8キロほど歩いた府中の森公園で最初のトイレ休憩。雨は止んだのでレインウエアは脱ぐ。もう降らないだろうという判断である。
 さらに歩き続け、武蔵野線南武線の鉄橋をくぐり、是政橋を過ぎ、稲城大橋の手前であと20キロ地点を通過。

 府中市から調布市に入り、土手上の道から河川敷に下り、多摩川原橋、京王相模原線を11時50分頃通過。あとで知ったのだが、このチェックポイントを12時半までに通過しなければリタイアとみなされるのだった。
 再び土手上に上がったところで正午なので、昼食タイム。初めて座って休憩。ちょっとだけ陽が射したりもしたが、また曇り空に戻る。

 15分ほど休んで、再び歩き出す。多摩川を渡る送電線におびただしい数のカワウが止まっている。ほかにサギ類、カイツブリなど。

 昨日の飲み会で一緒だった友人がこの近くに住んでいて、途中で応援&差し入れ。嬉しい。
 このあたりがコースの中間地点でもあり、昨日の時点で、2人ともこのあたりでリタイアするのではないか、などと言われていたのだが、今のところ僕も相棒も元気である。
 調布市から狛江市に入ると、土手の道は未舗装で、世田谷通りの多摩水道橋や小田急線を過ぎ、ここからは河川敷を行く。けっこう野趣あふれる区間もあった。


 狛江市から世田谷区に入った。宇奈根ではレンガの土台の送電線鉄塔。

 前方には二子玉川のビル群が聳えているが、さすがにここまで来ると、脚にいろいろ異変が発生。筋肉や関節が痛くなったり、足の裏にマメができたり。しかし、最初は本当にゴールできるだろうかと思っていたのが、完歩達成を確信できるぐらいにはなってきた。

 兵庫島付近までやってきた。

 二子玉川駅の下でこのブログではおなじみの野川が多摩川に合流。

 東急田園都市線の線路をくぐり、いよいよ終盤。
 二子玉川公園付近では上空を猛禽が旋回していた。オオタカあたりか?
 ここでまた少し休憩。一度腰を下ろすと、立ち上がる時がけっこう辛かったりする。
 第三京浜の下が残り5キロ地点。
 世田谷区から大田区に入る。多摩川も調布取水堰から下流は感潮域となる。

 東急東横線、丸子橋、東海道新幹線横須賀線を相次いでくぐり、いよいよ次の橋がゴールのガス橋だ。

 僕の足の状態はけっこう限界に近くなってきた。自転車で先日、140キロ走った時よりはるかにツライ。しかし、それは僕だけではなく、周囲を歩く人たちもみんな最後の力を振り絞って頑張っている。

 そして、スタートから6時間半、タイムリミット30分前の15時30分にゴール。やった! 30キロを歩き通した。正確には32キロぐらいだったようだ。

 ゴール地点で記念写真を撮り合ったり、ゴールのチェックを受けたり、協賛企業の景品をもらったり。
 しばし達成感をかみしめ、会場をあとにする。最寄りの駅はガス橋を渡った川崎市側にあるJR南武線平間駅らしい。多摩川に架かる橋がやけに長く感じる。ほかの人も歩き方が変になっている。我々もそうだ。どこかで休みたい。
 ということで、途中で見つけたカフェでビールで乾杯。南武線に乗り、最後は電池切れ寸前のロボットみたいな足取りで、なんとか自宅に帰りついた。明日はまともに歩けるのか、心配だ。