ラスコー展

 国立科学博物館で開催中の特別展「世界遺産ラスコー展」に行ってきた。
 現生人類(ホモサピエンス)の直接の祖先であるクロマニョン人がおよそ2万年前にフランス南西部にあるラスコー洞窟に残した壁画を洞窟壁面の形状も含めて実物大で精密に再現。まさに本当の洞窟に入って壁画を見るような体験ができる展示になっていた。
 会場に入ると、とてもリアルなクロマニョン人の母娘(?)がお出迎え。




 1940年に地元の少年の飼い犬が謎の穴に落ちてしまい、偶然に発見された洞窟。真っ暗な洞窟の内部には驚くべき世界が広がっていた。
 その洞窟の全体を10分の1で復元した模型や洞窟に残されていた画材や道具、ランプの展示などを通じて壁画について基礎知識を身に付けた後、いよいよ実物大の壁画と対面。

バイソン、ヤギ、ウマ、ウシ、シカ…。




 2万年前のヨーロッパに生息していた動物たち。ケサイ、本物を見てみたかった。

 ラスコーの壁画が描かれた時代の日本列島の旧石器時代人たちに関する展示もあって、非常に充実していた。
2月19日まで。月曜休館。

 日本館の常設展示から渋谷の「ハチ公」の剥製。

 あまりにも有名な渋谷駅前の銅像に比べると、この剥製はあまり知られていないように思うのだが、それでもリチャード・ギア主演のハチの映画を見た外国人がこれを目当てにやってくるそうだ。実際、ハチの前で自撮りしている外国人がいた。日本人のほうがただの犬の剥製だと思って素通りしている。

 これもハチが実際に身につけていた本物だそうだ。

 「ハチ号」という名前と住所などが書かれている。