第64回大阪杯(G1)

 G1に昇格して4年目の大阪杯が今週も無観客の阪神競馬場・芝2000メートルで行われ、G1馬5頭を含む12頭が参戦した。

 1番人気はG1未勝利ながら前哨戦の中山記念で快勝した4歳馬ダノンキングリー。2番人気には同レース2着でG1を2勝している5歳牝馬ラッキーライラック。3番人気は一昨年の有馬記念を制した5歳のブラストワンピース。

 レースはラッキーライラックが好スタートを切ったが、外からダノンキングリーが交わして先頭に立ち、ジナンボーが続く。少し離れた3番手にラッキーライラック、その外にクロノジェネシスとG1牝馬2頭が続く。

 そして、第4コーナーを回り、最後の直線に入ると、ダノンキングリーとジナンボーの間からラッキーライラック、外からクロノジェネシスが鋭い末脚を伸ばして先頭に立とうとするが、ラッキーライラックが競り合いを制してクビ差先着。3つ目のG1タイトルをゲットした。

 先週の高松宮記念に続き、今週も牝馬が1・2着。ダノンキングリーはまたもG1制覇ならず。


2020 大阪杯

 ラッキーライラックオルフェーヴルの初年度産駒。阪神JFを制して2歳女王となり、3歳の桜花賞では1番人気になったものの、アーモンドアイに敗れ、その後、勝ち星から遠ざかる。それが昨年のエリザベス女王杯で復活の優勝。その後も香港G1で2着、中山記念でも2着と好調をキープして、今回の大阪杯制覇。しかも、今回は2頭のダービー馬など牡馬の強豪を蹴散らしての優勝だけに価値がある。オルフェーヴルファンとして、娘の活躍は嬉しい。

 

1着ラッキーライラックデムーロ) 2着クロノジェネシス 3着ダノンキングリー

4着カデナ 5着ワグネリアン