第80回桜花賞

 牝馬三冠レースの第一戦、桜花賞が花散らす雨の降りしきる阪神競馬場・芝1600メートルで今週も無観客のまま行われ、3歳牝馬18頭が出走。重賞勝ち馬が8頭参戦し、しかも強まった雨のせいで馬場は「重」。混戦が予想された。1番人気は昨年の阪神JFを勝った2歳女王レシステンシア、2番人気は2戦2勝のデアリングタクト。

 レースは予想通りスマイルカナが先行争いを制して逃げ、外からレシステンシアも徐々に順位を上げて、直後につける。重馬場のわりには早い流れ。

 そして、そのまま最後の直線に入るが、なおも先行2頭が後続馬を離して競り合い、ようやくレシステンシアが粘るスマイルカナを突き放したところへ後方からデアリングタクトが猛然と追い込んできて、あっという間にレシステンシアを交わして先頭でゴールイン。デビューからわずか3戦目で無敗のまま「桜の女王」の座を射止めた。


2020 桜花賞

 デアリングタクトは新種牡馬エピファネイアの娘。いきなり父にクラシックのタイトルをプレゼントしたことになる。

 

1着デアリングタクト(松山) 2着レシステンシア 3着スマイルカナ

4着クラヴァシュドール 5着ミヤマザクラ