第25回秋華賞

 牝馬三冠レースの最終戦、第25回秋華賞京都競馬場・芝2000メートル(やや重)で行われ、最後の一冠をめざす3歳牝馬18頭が参戦した。最大の注目はいうまでもなく春の二冠を無敗のまま制したデアリングタクトで、断然の一番人気となった。

 レースはマルターズディオサが引っ張るゆったりとした流れで、デアリングタクトは中団馬群の後ろを楽に追走。そして、3コーナー手前から徐々に順位を上げ、最終コーナーを5番手で回ると、松山騎手のゴーサインに応えて、あっという間に先頭に立ち、そのままゴールイン。史上6頭目の三冠牝馬となった。しかも、無敗での三冠は史上初の快挙。


秋華賞2020 結果

 

 デアリングタクトはエピファネイア産駒。これで5戦5勝。

 国内外の優秀な種牡馬繁殖牝馬をずらりと揃え、その生産馬が競馬界を席巻する社台グループのような大手ではなく日高の小さな牧場で生まれた格安の馬による偉業達成。デアリングタクトこそ叩き上げというものだろう。

  ここまでは同世代の牝馬同士の戦いだったが、この先は牡馬も含めた年上の強豪との対戦が待っている。どんなレースをするのか、今から楽しみだ。


1着デアリングタクト(松山) 2着マジックキャッスル 3着ソフトフルート

4着パラスアテナ 5着ミスニューヨーク

 

 来週は牡馬コントレイルが同じく無敗でのクラシック三冠制覇に挑む菊花賞だ。