第47回エリザベス女王杯

 9月に亡くなられた英国の女王陛下の名を冠した秋の最強牝馬決定戦が阪神競馬場・芝2200メートルで行われ、3歳~6歳の牝馬18頭が出走。雨の影響で芝状態は「重」。久しぶりに海外から今年のアイルランドオークスを制したマジカルラグーンが参戦し、また外国人ジョッキーも来日して、その手腕にも注目が集まったが、1番人気は2年前の三冠牝馬で、故障からの復活を期すデアリングタクト。2番人気は前走の秋華賞でG1初制覇を達成したスタニングローズ。

 レースはローザノワールが逃げ、マジカルラグーンが2番手。その後にウインキートス、ウインマイティーが並ぶように続く。スタニングローズは先行勢を見ながら5番手を行き、デアリングタクトは中団を行く。

 4コーナーでマジカルラグーンの手ごたえが怪しくなり、後続が前へ出る。そして、最後の直線で馬群を抜け出した5番人気のウインマリリンが粘るローザノワールを交わして先頭に立つが、後方から外を通って伸びてきたジェラルディーナがこれを交わして先頭。さらに後方から伸びてきたライラックがウインマリリンと並んだところがゴール。同着だった2着の2頭に13/4馬身差をつけてジェラルディーナが優勝。

 1番人気のデアリングタクトは直線で伸びず6着。スタニングローズは14着。マジカルラグーンは18着。


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 ジェラルディーナは父がモーリス、母がジェンティルドンナ。両親合わせて13冠という超良血の4歳牝馬。前走のオールカマ―で重賞初勝利をあげ、このレースで待望のG1制覇。通算では16戦6勝。

 

1着ジェラルディーナ(C.デムーロ) 2着ウインマリリン&ライラック(同着)

4着アカイイト 5着ナミュール