第82回オークス

 牝馬クラシックの第二弾、東京優駿牝馬オークス東京競馬場・芝2400メートルで行われ、18頭が参戦した。

 注目は何と言っても、白毛馬として史上初めてG1を制し、デビューから無敗のまま桜花賞馬となったソダシが二冠を達成できるか、だった。驚異的なレコードタイムで勝った桜花賞から800メートルの距離延長に対応できるかが最大のカギといえた。クロフネ産駒が1800メートルを超える重賞勝利がないというのは僕は今回初めて知った事実であったが、それでも最大のライバルだったサトノレイナスが来週のダービーに挑戦することで、多くの人がここではソダシが勝つだろうと判断したようで、それ以上にソダシに勝ってほしいと願ったのだと思うが、とにかく圧倒的な1番人気になった。

 2番人気はサトノレイナスの主戦・ルメールが騎乗するアカイトリノムスメ。父ディープインパクト、母アパパネと両親が三冠馬という超良血馬。

 3番人気はソダシが勝った阪神JFの3着馬で、桜花賞をスキップしてここに的を絞っていたユーバーレーベン。

 さて、レース。ソダシは好スタートを切るが、激しい先行争いに巻き込まれ、少し抑えて先行勢の後ろにつける。なるべくリラックスしてマイペースで行きたいところだが、周囲をライバルに囲まれ、やや力んで走っている。アカイトリノムスメはソダシの真後ろでぴったりとマーク。

 そのまま4コーナーを回り、最後の直線に入ると、ソダシの前が開け、真っ白な馬体が抜け出しにかかるが、いつもの伸びがない。後続馬が押し寄せ、ソダシを飲み込んでいく。代わりに外から抜け出したのは後方から徐々に順位を上げてきたユーバーレーベン。2着アカイトリノムスメに1馬身差をつけて先頭でゴールイン。ソダシは8着で、デビューから6戦目で初黒星。彼女にとっては厳しいレースだったし、やはり血統的に2400は長かったか。

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 ユーバーレーベンはゴールドシップ産駒。デビュー戦以来の勝利がG1初制覇。通算7戦2勝。ソダシとは4度目の対決で初めての勝利。

 

1着ユーバーレーベン(デムーロ) 2着アカイトリノムスメ 3着ハギノピリナ

4着タガノパッション 5着アールドヴィーヴル