MDカーリング、準決勝&決勝

 青森市で開催中の日本ミックスダブルスカーリング選手権もいよいよ最終日。来年の北京オリンピックへ向けても重要な大会である。

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 昨日、ベスト4が出揃い、今日は朝9時半から準決勝2試合、13時から決勝と3位決定戦が行われた。

  吉田夕梨花・松村雄太ペア。

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 松村千秋・谷田康真ペア。

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 小穴桃里・青木豪ペア。

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 栁澤実知・小泉聡ペア。

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 まず、準決勝。どちらも接戦となった。

 ここまで全勝の小穴・青木と連覇をめざす松村・谷田の対戦は小穴・青木が6-4とリードした最終8エンドに松村・谷田が2点を奪って同点に追いつき、延長9エンドでも1点をスチール、7-6と逆転勝ちで2年連続の決勝進出を決める。

 もう一組の吉田・松村とチーム栁澤の対戦は序盤1-2とリードされた吉田・松村が4エンドに3点を取って逆転すると、5エンドにチーム栁澤が早くもパワープレイを選択し、3点を奪い返し、5-4と再逆転。6エンドには吉田・松村もパワープレイに出たが、1点止まり。しかしながら、7エンドに相手に1点取らせて、最後に有利な後攻で2点を奪うという定石通りの展開で、7-6と逆転勝ち。

 

 ということで、決勝は松村兄妹対決となった。これまでの公式戦での対戦はすべて妹が勝っているが、今日の決勝では兄の雄太が意地を見せ、序盤から得点を重ねて圧倒し、10ー2と予想外の大差となった6エンド終了時で、松村・谷田が相手の勝ちを認めるコンシード。吉田夕梨花・松村雄太の義兄妹ペアが優勝。予選リーグで2連敗スタートだったが、7連勝で頂点に立った。ロコ・ソラーレで最初の2投を担当するリードの役割を職人芸のレベルにまで高めつつある吉田夕梨花の技と日本選手権3連覇のコンサドーレのスキップとして刻々と変化する状況に応じて作戦を組み立てる戦術眼、そしてここぞという時に重要なショットを決めてきた松村雄太の決定力が今大会を制する要因になったということだろう。

 吉田・松村は4月に予定されている世界選手権に出場し、北京五輪の出場権獲得をめざすことになり、出場が決定すれば、昨年優勝の松村・谷田と五輪日本代表の座をあらためて争うことになる。

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 決勝と同時に行われた3位決定戦は小穴・青木が前半、5-1とリードしたが、5エンド以降、チーム栁澤が1点ずつ返して、最終8エンドに追いつき、延長戦に突入。ここで小穴・青木が1点取って6-5で勝利。

 僕はこの3位決定戦をYouTubeで観戦していたのだが、ゲスト解説が松村兄妹の両親で、軽井沢CCとして大会にも出場していた松村なぎささん、保さんご夫婦。とても分かりやすい解説で、面白かったのだが、自分の子どもたちが決勝で対戦している隣の試合が気になって仕方がなかったことだろう。この松村一家、3チームとも予選リーグでは同組に入って、対戦していたのだった。