決勝トーナメント

 今日の東京は都心の気温が今年最高の27.7℃まで上がる夏日。とても暑く感じる一日。庭のホタルブクロが咲きだし、ちびカマキリも急に増えた。庭のどこかにあった卵が孵化したのだろう。

 さて、日本カーリング選手権2022は今日、男女とも予選を勝ち抜いた4チームによる決勝トーナメントが行われた。

 午前9時からのプレーオフでは予選1位と2位、3位と4位が対戦。

 男子は予選を8戦全勝で勝ち抜いたSC軽井沢クラブが2位の札幌国際大学と対戦。7-7で延長にもつれ込む激戦となり、11エンドに札幌国際大が3点を取って10-7で勝利。SC軽井沢に初黒星をつけ、明日の決勝進出を決めた。負けたSCは3・4位戦の勝者との午後3時から行われる準決勝に回る。

札幌国際大学

 その3・4位戦は予選3位のコンサドーレが4位の北見協会を5-4で破り、準決勝に進出。

 女子は予選1位のロコ・ソラーレと予選2位で平均年齢19歳と若い北海道銀行が対戦。前半は接戦だったが、後半はロコが地力を発揮して6-4で貫録勝ち。

 予選3位の中部電力は辛うじて4位に滑り込んだ去年の覇者フォルティウスと対戦。中部電力が2エンドに1点先制すると、3エンドには3点スチール。さらに5エンドにも4点奪うなど着実に得点を重ね、12ー2と圧勝。

 

 午後3時からの準決勝。

 男子はSC軽井沢クラブと大会4連覇を狙うコンサドーレが対戦。点の取り合いとなり、9エンドを終えてコンサドーレが7-6と1点リード。しかし、最終エンドを有利な後攻で迎えたSC軽井沢は大量4点をあげて10ー7で勝利し、明日の決勝に進出。松村の退団による新体制で臨んだコンサドーレはここで敗退となった。

SC軽井沢クラブ

北海道銀行

 女子の準決勝は北海道銀行中部電力の対戦。試合は道銀の後攻で始まり、1,2エンド続けてブランクの後、3エンドに道銀が2点を先制すると、中電も4エンドに2点を取り返す。その後、両チームが1点ずつを取り合う展開で、7エンドを終えて道銀が4-3とリード。そして8エンド、道銀にミスが目立ち始めたところにつけ込み、中電が一気に4点を奪って逆転。9エンドの道銀を1点に抑え、7-5と2点差で迎えた10エンドには北澤がダブルテイクアウトを決めて相手の石をすべて弾き出し、最後の1投を残して道銀が2点以上取る可能性が消え、ここでゲームセット。中電が2年ぶりの決勝進出を決めた。女子決勝は今年の五輪代表と世界選手権代表の対戦となる。

中部電力

 昨年の中電はスキップを北澤と中嶋に交代で任せたり、試合ごとにオーダーを入れ替えたりしながら戦っていたが、今大会ではリード石郷岡、セカンド鈴木、サード中嶋、スキップ北澤とメンバーを固定して、ようやくチームの体制が固まってきたようだ。

 負けた北海道銀行は悔し涙を流す選手もいたが、まだまだ伸びしろ十分。この先、強豪チームに成長する可能性は大いにある。先日の世界ジュニア選手権で優勝したSC軽井沢クラブJr.もそうだが、若い選手が次々と台頭して、カーリング界に新しい風が吹き始めているのかもしれない。明日の決勝で女王ロコ・ソラーレがその座を守れるかどうか。

 

(きょうの1曲)SLAPP HAPPY / Casablanca Moon


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