カーリング日本選手権決勝

 今日の東京は雨が降ったり止んだり。ということで、家でカーリング日本選手権の男女の決勝戦を最初から最後まで観戦。カーリングの試合は野球と大体同じぐらいの長さだが、野球はけっこう集中力が途切れる場面があるのに対して、カーリングはずっと集中して観てしまう。

 午前中は男子の決勝。2連覇を目指すコンサドーレとTM軽井沢の対戦。

 決勝に相応しいスリリングな試合となったが、6-4でコンサドーレが勝利。予選から10戦全勝での優勝を決め、2020‐21シーズンの日本代表となる。男子は今年の世界選手権の出場権を逃してしまったので、来年の世界選手権出場権の獲得を目標に頑張ってほしい。

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 午後は女子の決勝。ピョンチャン銅メダルのロコ・ソラーレと昨年優勝の中部電力による最終決戦。今大会はここまで1勝1敗。ともに1点差の接戦で、実力は本当に拮抗している。

 両チームとも序盤から氷の状態の読みに苦労して、小さなミスは出たが、大崩れはしない我慢比べの様相。そして、終盤に向けて、どんどん緊迫感が高まる息詰まるような展開となった。

 4‐4で迎えた8エンド、有利な後攻のロコ・ソラーレがハウスの中にいい形でストーンを配し、優勢だったが、ここで中部電力タイムアウトを取り、両角友佑コーチ(TM軽井沢のスキップとして準優勝)の助言も得てのフォース北澤育恵のラストショットが見事に相手のナンバー1ストーンを弾き出して、逆に1点を奪うスチールに成功。形勢は一気に逆転し、中部電力が勝利への流れをつかんだように思えた。

 しかし、続く9エンドではロコ・ソラーレのスキップ藤澤五月が不利な状況を一気に逆転する起死回生のショットを決め、2点を奪って6-5と再びリードを奪う。

 最終10エンドは1点を追う中部電力が有利な後攻で優勝につながる複数得点を狙うが、1投たりとも見逃せない攻防の末、逆転優勝をかけた北澤のラストショットはわずかにズレて、1点止まり。あと数センチで逆転だったが、7-7の同点で、試合は延長戦へ。

 有利な後攻はロコ・ソラーレ中部電力も簡単には譲らず、目を離せない展開になり、ハウスの中心に一番近いナンバー1ストーンは中部電力という状況で、藤澤のラストショット。簡単ではない非常にプレッシャーのかかる1投だったが、見事に中部電力の石を弾いて、自分たちの石を中心近くに止め、この瞬間、ロコ・ソラーレの4年ぶりの日本一が決まった。

 ロコ・ソラーレは新しいシーズンの日本代表になり、まずは3月にカナダで始まる世界選手権に出場。ここで五輪ポイントを稼いで、北京五輪への日本の出場権獲得が大きな目標となる。

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 また、ロコはその北京五輪の代表争いでも1歩リードしたことになる。来年の日本選手権も連覇なら代表確定。他チームが優勝なら代表決定戦。とにかく、まずは日本の五輪出場権獲得だ。

 個人的には急成長を続ける若い中部電力が世界相手に戦う姿をもう一度見たかったんだけど・・・。

 

  ちなみにロシアで昨日から始まった世界ジュニア選手権に日本から女子チームが出場していて、今のところ2連勝だ。がんばれ!

 

 

(おまけ)オランウータンのキュー

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(きょうの1曲)Elton Dean's NINESENSE / Seven for Lee


Elton Dean's Ninesense - seven for lee