第64回宝塚記念

 中央競馬の上半期をしめくくるグランプリ・宝塚記念阪神競馬場・芝2200メートルで行われ、G1馬8頭を含む17頭が参戦した。断然の人気は前走、ドバイ・シーマクラシックで海外の強豪を相手に楽々と圧勝劇を演じ、世界の競馬界に衝撃を与えたイクイノックス。昨年秋の天皇賞から有馬記念、ドバイとG1を3連勝中で、競走馬の世界ランキングでも1位と世界中が認める世界最強馬である。

 2番人気は今年の春の天皇賞を勝ったジャスティンパレス。3番人気がジェラルディーナ。とはいえ、普通に走ればイクイノックスが勝つと思われ、2着に来るのはどの馬か、というのが注目とさえ言えた。

 レースは予想通りユニコーンライオンが先頭に立ち、2番手には先月のダービーで落馬競走中止だったドゥラエレーデ。3番手にブレークアップ。イクイノックスは後方16番手を進む。前半千メートルが58秒9とかなりのハイペース。

 向こう正面で武豊騎乗のジェラルディーナが早めに上がっていく。イクイノックスは馬群の外に出て3、4コーナーを回る。そして、最後の直線でイクイノックスは後方から大外一気で前を行く馬たちをすべて交わして、先頭でゴールイン。最後方から馬群を突き抜けて追い込んできた5歳牝馬スルーセブンシーズがクビ差の2着。

 今回は楽勝でも圧勝でもなかったが、それでもイクイノックスが強さを見せつけた。勝ちタイムは2分11秒2。


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 イクイノックスはキタサンブラック産駒の牡4歳。これで通算8戦6勝、2着2回。重賞は5勝目で、G1は4勝目。今日の勝利でしばらくは世界1位の座を守れるだろう。

 

1着イクイノックス(ルメール) 2着スルーセブンシーズ 3着ジャスティンパレス

4着ジェラルディーナ 5着ディープボンド