谷中の三浦坂

 今日の東京は最高気温が24.9℃。ちょっと暑く感じた。

 先日、谷中で見つけたいい感じの坂道。三浦坂。

 谷中のヒマラヤ杉に近い延寿寺の角から玉林寺の墓地の裏手を通って南西へ下る坂。谷中一丁目と二丁目の境をなす坂である。

 坂の途中のアオスジアゲハ。

 電柱の先には猫グッズのお店がある。猫カフェでもあるらしい。

 長寿の猫を祀ったねこ神社もある。

 坂下に台東区教育委員会が立てた坂の説明。ここで三浦坂という名前であることが分かった。

 『御府内備考』は三浦坂について、「三浦志摩守下屋敷の前根津の方へ下る坂なり、一名中坂と称す」と記している。三浦家下屋敷前の坂道だったので、三浦坂と呼ばれたのである。安政三年(一八五六)尾張屋版の切絵図には「ミウラサカ」「三浦志摩守」との書入れがあるのに基づくと、三浦家下屋敷は坂を上る左側にあった。

 三浦氏は美作国(現岡山県北部)真島郡勝山二万三千石の藩主。勝山藩は幕末慶応の頃、藩名を真島藩と改めた。明治五年(一八七二)から昭和四二年一月まで、三浦坂両側一帯の地を真島町といった。(中略)坂名とともに、町名の由来にも、三浦家下屋敷は関係があったのである。

 別名の中坂は、この坂が三崎坂と善光寺坂の中間に位置していたのにちなむという。

 

 三浦家下屋敷跡は現在は大名時計博物館などになっている。

 坂を下った先は不忍池に注いでいた藍染川の跡で、台東区と文京区の境界になっている。三浦坂の下ではほぼ直線の道だが、北へ行くと川跡らしく、くねくねと曲がりくねって「へび道」と呼ばれている。その先は観光客の多い「よみせ通り」、そして谷中銀座へと通じている。

 藍染川跡のへび道。

(きょうの1曲)さよならポニーテール/円盤ゆ~とぴあ


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