世田谷八幡宮の例大祭。今日は午後2時から奉納相撲が行われた。
世田谷八幡宮の相撲は江戸時代から江戸三大相撲の一つとして有名で、現在は近くの東京農業大学の相撲部によって奉納されている。
神社に着くと、ちょうど土俵上で神主さんの神事が始まるところだったが、ものすごい人出である。しかも、日本人より外国人の方が多いのではないか、というぐらい外国人だらけである。
すぐ東隣にある豪徳寺も最近は参拝者の9割が外国人だとテレビで言っていた。
八幡宮は烏山川(目黒川の上流)に面した台地に立地し、土俵を階段状に観客席が囲むようになっている。すでに立ち客がその周りをぐるりと囲み、土俵がほとんど見えないぐらいの盛況である。
普通に目の高さにカメラを構えると、こんな感じ。
神事が終了すると、力士の準備運動。四股、すり足、股割など。
股割ではまず体の軟らかい子に感嘆の声が上がり、次に体の硬い子で笑いが起きるというのがお決まりのパターンである。
それから取り組み開始。学生相撲の形式で出身地別の団体戦および個人戦。それから江戸時代以来の奉納相撲の伝統に基づく三人抜き、五人抜きなど。これは一人の力士が次々とかかってくる相手に三連勝、五連勝するまで続けるもの。
さすがに相撲部だけあって体の大きな子が多いが、なかに痩せているわけではないが、体の細い子がいて、彼の思わぬ活躍に拍手喝采。たちまち人気力士になる。
彼が居反り3連発で三人抜きを達成したところなど、花相撲的な、ちょっとやらせっぽさを感じないわけではなかったが、奉納相撲は神様に見て楽しんでいただくのが目的なので、それも一興か。
勝った力士にはお神酒が贈られるが、細身の彼は未成年ということで、進行役の監督さんに没収される。
最初は超満員だったが、ある程度見て満足した人も多いようで、だんだん客席にゆとりが出てきた。
個人戦、団体戦の決勝、これより三役の小結、関脇、大関戦ですべての取り組みが終了。
表彰式で団体戦優勝チームにはトロフィーとともに副賞として文明堂提供のカステラ一箱(でかい)が贈られる。
(賞品のカステラ)
現在、大相撲で活躍(?)している正代も学生時代、ここで相撲を取っていた。近い将来、今日の力士たちの中から大相撲で活躍する人が出てくるかどうか。