WWCC2024最終結果

 カナダ東部のノヴァスコシア州シドニーで現地時間の3月16日~24日まで行われた世界女子カーリング選手権2024。日本代表は13か国中11位に終わり、最終日に決勝と3位決定戦が行われた。

 現地24日11時からの3位決定戦は韓国のキム・ウンジとイタリアのステファニア・コンスタンチーニが対戦。3-3で迎えた最終10エンドに韓国が3得点。6-3で勝ち、銅メダル。

 イタリア(右端がスキップS.Constantini)

 銅メダルの韓国(右端がスキップ キム・ウンジ。アルファベット表記がGimなのはKimが多すぎるからか)


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ITA 0100100100 
KOR 0001020003 

 

 

 そして、現地24日17時(日本時間25日5時)から決勝戦。地元カナダ代表で今シーズン絶好調のレイチェル・ホーマンと世界選手権5連覇をめざすスイスのシルヴァナ・ティリンツォーニの対戦。

 序盤はスイスが相手に1点を取らせては後攻で2得点という理想的な展開で4エンドまで4-2とリードしたが、5エンドにカナダが2得点で同点。後半は6,7エンドがブランクとなり、8エンドにスイスが1点を取らされる。それでも次のエンドで相手を1点に抑えれば、最終エンドでスイスが有利な後攻となるが、9エンドにカナダはNo.1を持った状態で、ホーマンのラストショット。ハウス手前の石に当てて、その石と投げた石をどちらもハウスに入れる絶妙なダブルロールインを決めて一挙3得点。7-5と2点リードで最終エンド。スイスは最低でも2点が必要になったが、4th A. ペーツの第一投がハウスに全く届かないミスショットとなり、相手にガードを置かれてラストショットの進路を塞がれた時点で相手の勝ちを認めるコンシード。カナダの6年ぶりの優勝が決まった。

 金メダルのカナダ(右端がスキップR.Homan)。

 5連覇を逃し銀メダルのスイス(右端がスキップのS.Tirinzoni)


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CAN 
101020003× 
SUI 020200010× 

 

 結果的にチーム別の世界ランキングで1位のHomanが優勝、2位のTirinzoniが銀メダル、3位のGimが銅メダルと、まさに順当な結果になった。この3チームは本当に強い。日本からもこういうチームが出てきてほしいし、今回の代表、チームUenoにはその可能性は大いにあると思っているのだが。今から来シーズンが楽しみだ。

(左からA両川萌音、1上野結生、2西室淳子、3V金井亜翠香、4S上野美優)


 ところで、今年の世界ジュニア選手権を圧倒的な強さで全勝優勝したのはスイスだった。スイスのジュニア代表X.Schwallerは一般の世界ランキングでも日本のロコ・ソラーレより上の11位につけている。当然、世界選手権に出てきてもおかしくない強豪といえるが、44歳のベテランが率いるTirinzoniはまさに大きな壁、目の上のたん瘤となっている。今回の世界選手権代表の座をかけたスイスの国内選手権では予選でSchwallerが勝っていて、予選は1位通過。しかし、決勝ではTirinzoniが勝って、Schwallerの世界選手権出場を阻んでいたのだった。来年あたり新しいスイス代表が出てくるかもしれない。

 

 さて、今週末からは男子の世界選手権が始まり、日本からはコンサドーレが出場する。男子カーリングは女子以上に世界のレベルが高い。予選突破をめざして頑張ってほしい。