目黒川の水鳥

 中目黒にある目黒川の船入場。目黒川を運河として水運に利用するため、船が入って来られるように昭和十二(1937)年に完成した。今は船が入ってくることはないが、ここまでは海水が遡上し、潮の干満の影響を受ける感潮域である。

 船入場で見かけた水鳥たち。

 珍しくオナガガモがいた。カップルの2羽。

 オナガガモは冬に渡ってくるカモ類の中でも数が多い種だったが、ここ数年、極端に数が減っている印象。実際に減っているのかどうかは分からないが、ほとんど見かけなくなった。

 井の頭公園でも説明板には冬の渡り鳥で一番多いと書いてあるにもかかわらず、今シーズンは1羽も見ていない。

 僕自身は今季は浮間ヶ池でオス1羽を見たのと、ここで2羽を見たのと合わせて3羽しか見ていない。どこかにたくさんいる場所があるのだろうか?

 マガモはあちこちで見る。

 カルガモ

 コガモ

 オオバン

 カワウ。

 コサギ

 甲羅干し中の亀。どうやって岩の上に登ったのだろう。

 ほかにキセキレイなど。

 菅刈公園のオナガ

 目黒新富士跡がある別所坂から恵比寿方面へ向かうと、道沿いに馬頭観音や道標があり、このルートが古い道であることを物語っている。

 恵比寿南3-9-7にある馬頭観音堂。

 享保四(1719)年にこのあたりで疫病が流行したため、与右衛門という人が馬頭観世音菩薩に祈願して疫病を退散させ、そのお礼に馬頭観音の石像を造立し、祐天寺の祐海上人が加持祈祷を行ったという。

 恵比寿南3-11-17にある道しるべ。

 安永七(1779)年造立。中央に「南無阿弥陀佛」と刻まれ、右側には「ゆうてん寺道」、左側には「不動尊みち」と彫られている。広尾方面から来て、別所坂を下っていくのが祐天寺への道、左へ行くのが目黒不動尊への道だったようだ。