目白不動尊

 神霊山 慈眼寺 金乗院 (真言宗豊山派) 豊島区高田2−12−39

 〈御詠歌〉うつし世の まことの道を たずぬれば しるしまみえん 宿坂の里

 これまでのお寺はすべて天台宗でしたが、目白不動だけは同じ密教でも真言宗です。真言宗といえば、弘法大師空海目白不動明王像も弘法大師御作と伝えられています。
 この不動明王像は新長谷寺(現在の文京区関口)に安置されており、太平洋戦争でお寺が全焼した時も奇跡的に難を逃れたそうです。戦後、新長谷寺は1キロほど西に位置する金乗院と合併し、それがいま訪れているお寺です。
 金乗院の本堂には本尊の聖観音像と弘法大師像が安置され、その右側に建つ不動堂に目白不動明王像が安置されています。ただし、ここも秘仏であるらしく、拝観することはできませんでした。
 また、境内には倶利伽羅不動庚申という珍しい庚申塔があります。庚申塔といえば青面金剛像が多いですが、ここでは剣に巻きつき、呑み込もうとする竜の姿です。
 なお、金乗院目白不動尊は関東三十六不動霊場の第14番札所となっています。

 納経所でご朱印をいただき、お寺をあとにしました。

 ちなみにこの日の走行距離は73.1キロでした。