新宿の地蔵菩薩

 冬至。今日の東京は昼前から冷たい雨が降る。

 朝は明けの明星が輝いていた。

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 写真は新宿の大宗寺(浄土宗)にある銅造地蔵菩薩坐像。正徳二(1712)年に造立されたもので、「江戸六地蔵」のひとつ。

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 像高267センチ。

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 「江戸六地蔵」は江戸深川の地蔵坊正元が不治の病にかかり、地蔵菩薩に祈願したところ無事平癒したことから、六地蔵の造立を発願し、江戸市民から浄財を集めて、宝永五(1708)年から享保五(1720)年にかけて品川寺(品川区)、東禅寺台東区)、大宗寺(新宿区)、真性寺(豊島区)、霊巌寺江東区)、永代寺(江東区)に順次造立。そのうちの5体が現存し、永代寺のものだけが明治の廃仏毀釈の中で取り壊された。

 同じ大宗寺の境内にある「塩かけ地蔵」。

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 大宗寺の本堂はモダンな建築。

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 境内にはほかに不動堂、閻魔堂などがある。

 不動堂。額に銀製の三日月をもつため「三日月不動」と呼ばれる不動明王像と新宿山の手七福神布袋尊が安置されている。

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 閻魔堂。

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 閻魔堂はボタンを押すと、堂内の電灯がつき、閻魔大王が浮かび上がる。傍らには奪衣婆も。

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