衆議院選挙

今日行われた衆議院議員選挙で民主党が308議席を獲得して圧勝。自民党は119議席にとどまり、大惨敗。これで政権交代が実現する。
民主国家として政権交代がないのは不自然だし、あった方がいいと思うけれど、民主党政権になったからといって、いきなり素晴らしい政治が行われるというほど甘くはないだろうし、期待が大きければ大きいほど失望することもいっぱい出てくるだろう。怖いのは、やっぱり自民党じゃなければだめだ、政権交代なんて必要ない、という考え方が広まって、次の選挙でまた元に戻ってしまうこと。
我々はようやく一党支配体制を抜けだして、まともな民主国家に向けて第一歩を踏み出したばかりなのだから、これから長い年月をかけて少しずつ政治的に成熟していければいい。
なんて、ハナから民主党政権はうまくいかないと決めつけているみたいだけど、もちろん、期待はしています。少なくとも、2期ぐらいは民主党政権が続いてほしい。
まあ、本当は二大政党というなら、自由党民主党に再編成されるのがいいと思うけどね。現代においては自由主義と民主主義というのは相剋しあう面もあるのだから。いわゆる小泉改革路線のように効率や競争を重視すれば、必然的に社会が勝ち組と負け組に二分されて、弱者切り捨てになりがちだったり…。なので、効率・競争を重視する自由党と、格差是正を目指す民主党の二大政党というのが分かり易いように思う。
といっても、政権交代のたびに政策が極端に揺れ動くのも問題だから、どちらも中道寄りにはなっていくのだろうけれど。
いずれにせよ、政権交代が起こることで、政官財のさまざまな癒着が引き剥がされるとすれば、それは好ましいことだ。