ドロシーリトルハッピー@ららぽーと豊洲

 ここ数年、箱根駅伝は往復ともほとんど見てしまう、ということが多かったのだが、今日は昼前からあちこち出歩いていたので、途中までしか見なかった。東洋大が総合優勝。
 往路2区で途中棄権の山梨学院、あとの選手の個人記録ぐらい認定してあげてもいいのではないか、と思うが、ダメなのかねぇ。

 さて、ららぽーと豊洲でダンス&ヴォーカル・ユニット、ドロシーリトルハッピーのライヴイベントが15時からあるという情報を得て、ちょっと行ってみた。一度、生で見てみたかった仙台の5人組。しかも、無料イベントで7曲もやるという。2月のアルバムリリースに向けたキャンペーンの一環で、ドロシーにとっても今年最初のライヴ。

 工場跡地の再開発で誕生した巨大商業施設の中にある野外ステージ。ファンの人たち以外にもそれなりに集まっている。しかも、ステージを囲むように360度。
 そんななか、開演前にドロシーのメンバー登場。
 白戸佳奈、高橋麻里、秋元瑠海富永美杜早坂香美の5人全員が濃紺のコスチュームの上に紺のコートを着ていて、隣で見ていた熟年夫婦が「高校生なのね」などと言っている。実際、5人中3人が高校生だが、見た感じは規律の厳格なカトリック系女子高の生徒みたいな雰囲気で、颯爽としていて、品があって、かっこいい。
 いったん控室に姿を消した後、コートを脱いで、再登場し、まずは公開リハーサル。「CLAP!CLAP!CLAP!」を途中までやって音響チェックなど。
 一度退場した後、いよいよ本番スタート。
 1曲目は「恋は走りだした」。秋元瑠海がセンターで、なんとなく彼女がヴォーカル面において新境地を見せた印象。個人的には今は高橋麻里の完全ソロで歌われる「見ていてエンジェル」をオリジナルの形態に戻して、麻里&瑠海のデュオで聴いてみたいな、などと考える。
 2曲目が新作のタイトル曲、「Starting Over」。2013年はアイドルというよりアーティスティックな路線に舵を切った印象だったが、2014年もその路線をさらに進めた感じで、いい。ダンスもキレがあり、優雅でしなやかでもあり、かわいいグループから美しいグループに進化している。このまま突っ走ってほしいな、と思う。そして、麻里ちゃんのヴォーカルはやっぱりいいなぁ。ドロシーは数あるアイドルユニットの中でも1曲1曲の世界観を歌とダンスで表現する、伝える、ということを最も大切にする正攻法の正統派だが、彼女の歌唱からは本当に伝わってくるものがある。
 たまたま通りかかった買い物中の家族連れも恐らく全然知らないグループに違いないのに、足を止めたまま、じっと歌に聴き入り、ダンスに見入っている。メンバーも通常のライヴではあまりない360度のお客さんを絶えず意識して、パフォーマンスをしている。小さな子どもたちも寒いなか、ずっと立ちっぱなしで最後まで見ていた、というのはけっこうスゴイことだと思う。
 3曲目は「明日は晴れるよ」。この曲では麻里ちゃんの声が目立たないな、と思っていたら、どうやらマイクトラブルがあったようで、曲が終わった後にマイクを交換していた。アイドルの中にはライヴでも口パクというグループもあるが、ドロシーは生歌だ。
 4曲目がリハでもやった「CLAP!CLAP!CLAP!」。今度は白戸さんのマイクにトラブルが発生したようだった。
 5曲目が「2 the sky」。ここまですべてニューアルバムからの曲だったが、6曲目は「諦めないで」、そして最後がデビュー曲「ジャンプ!」だった。
 これでライヴ終了、メンバーはステージから下がる際にそばで見ていた小さな女の子とハイタッチしていたのが、微笑ましかった。
 ほどなく「アンコール」の声が湧き起こり、メンバーは再び出てきてくれた。アンコールは全く予定外のことだったようで、最初にやった「恋は走りだした」をもう一度。
 その後、アルバム予約特典の握手会。もちろん僕は参加しなかったが、なるほど、こういうものか、とちょっと面白かった。いわゆるヲタ芸というのもナマでは初めて見た。
 でも、今回はそういうコアなファンだけでなく、一般のお客さんも多く、いい雰囲気だった。通りすがりのお客のかなりの部分を最後まで釘づけにしたのは大したものだ。
 この↓曲はやらなかったけど、衣装はこれだった。

 終演後の豊洲の夕空。