センダイムシクイとスズラン

 けさ、うちの向かい側の桜の木からセンダイムシクイの声が聞こえてきた。
 南から渡ってきて、どこかの山へ行く途中で立ち寄ったのだろう。過去にも一度か二度、そういうことがあった。
 センダイムシクイというと、「チョチョビー」と鳴くのが普通だが、この個体は「チチョル、チチョル、ビー」と鳴いていた。はじめメジロがさえずっているのかと思ったら、「チチョルチチョル」の後、いきなり途切れて「ビー」がついたので、センダイムシクイらしいと分かった次第。
 どこにいるか探したら、葉桜の中を動いているのが見えたので、カメラを適当に向けて写したら、なんとか一枚だけ写っていた。

 センダイムシクイというと、かつて夏の北海道を旅した時に苫小牧に近いウトナイ湖で、手が届きそうなほどの至近距離に飛んできて、ずっとさえずっていたのを思い出す。苫小牧港にフェリーで上陸したばかりで、ささやかな歓迎を受けた気がしたものだ。
 夏鳥の季節到来で、またどこか山へ行きたくなる。

 庭でスズランが咲き始めた。


 モッコウバラにやってきたベニシジミ