ELECTRIC ASTURIASライヴ

 吉祥寺のスターパインズカフェでエレクトリック・アストゥーリアス(エレアス)のライヴ。エレアスの記事はこのブログでもわりと頻繁に書いている気がするが、ライヴは昨年10月以来だ。
 今回はバンドのリーダーで「日本のマイク・オールドフィールド」とも評される大山曜さんのソロプロジェクト、多重録音版アストゥーリアスの新作『極光〜At The Edge Of The World』の発売記念ライヴ。
 日曜日ということで、開場18時、開演18時半と、ちょっと早め。もちろん、満員の盛況だ。

 とりあえず座席を確保して、物販コーナーで新作を購入。飛ぶように売れている。

極光 ?アット・ジ・エッジ・オブ・ザ・ワールド-

極光 ?アット・ジ・エッジ・オブ・ザ・ワールド-

 今回の新作もマルチプレイヤーの大山氏が多くの楽器を自分で演奏しているほか、多くのゲストを迎え、緻密に創り上げた作品ということなので、ライヴでは再現困難な曲が多く、本日のセットリストも基本はエレアスの楽曲が中心で、新作の曲も一部がバンド用にアレンジを変更して演奏され、ゲストとして佐々木しげそさんがパーカッションで参加。大山氏はベースだけでなく、キーボードも弾いていた。

 ELECTRIC ASTURIAS
 テイセナ(ヴァイオリン)
 平田聡(ギター)
 川越好博(ピアノ、キーボード)
 大山曜(ベース、キーボード)
 田辺清貴(ドラムス)
 (ゲスト)
 佐々木しげそ(パーカッション)

 紅一点のテイさんはいつもより笑顔多めで、やけに楽しそうヴァイオリンを弾きまくっていた。ステージ上ではちょっとミステリアスな雰囲気をまとっている彼女だが、今日はむしろキュートな印象。ほかのメンバーが譜面台を置いているのに、彼女は譜面台ナシというのはいつも通り。
 エレアスは2年前に米国マイアミを拠点にカリブ海をクルーズする豪華(?)客船の上で欧米の超大物アーティスト(イエスとかPFMとかS.ハケットとか…)が演奏するイヴェント「Cruise to the Edge 2014」に参加しているが、来年早々、Cruise to the Edge 2017に再び招待され、また海外の音楽ファンの前で演奏することが決まったそうだ。
 実際、彼らの音楽は海外でも評価が高く、世界中にファンがいる。2013年のアメリカ公演の際の映像がDVD化されて来年発売されることも決まっている。
 欧米の大物バンドといえば、すでに主要メンバーはオジサンを通りこしてオジイサンに近い年齢になっているので、そんな中でエレアスの看板娘テイさんの存在はビジュアル面でもある意味、武器になっているのだろう。海外公演でも大人気らしいし。エレアスだって、彼女がいなければ、あとはオジサンのバンドであるからね。
 エレアスのメンバーには先月、ライヴを観たステラ・リー・ジョーンズのリーダー、平田さんもギタリストとして参加している。テイさんもステラの初代ヴァイオリニストだ。
 先月のステラの記事で僕は「いま日本で活動しているバンドの中で一番好き」というようなことを書いたが、今日のエレアスのライヴを聴くと、やっぱりこっちもいいなぁ、と思ってしまう。無国籍的で雑多な音楽性がごちゃまぜになったようなステラと比べると、エレアスのほうがシンフォニックな印象で、いわゆるプログレッシヴロックの王道を行っている感じ。

 とにかく、最後まで彼らの音楽を堪能した。

 吉祥寺駅前のイルミネーション。