STELLA LEE JONESライヴ

 吉祥寺のライヴハウス、Silver ElephantでStella Lee Jonesのライヴ。

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 ギター、ヴァイオリン、アコーディオン、ピアノ、ベース、ドラム、パーカッションの7人編成。こういう楽器編成自体があまりないし、実際、ほかに似たバンドが思い浮かばないオリジナリティの塊のようなグループ。

 今回もゲスト扱いながら完全にレギュラーメンバー化しているパーカッションの相川瞳さんのほか、ベースが前回に続き大山曜さん、さらに先代ベーシストの瀬戸尚幸さんの参加が直前になって告知されていた。

 毎度のことながら演奏難度が異様に高そうな変拍子だらけの複雑なリズムと一筋縄ではいかないメロディ、ロック、ジャズ、クラシック、現代音楽、映画音楽など様々な要素をあわせ持ち、パリの街角から香港の九龍城、さらに南米や中東、ロシア、そして東京と世界中を旅するような、めくるめく音楽体験。


" Jigsaw Cats " STELLA LEE JONES

 


STELLA LEE JONES Kagerou

 そして、曲間の平田氏による脱力系MCも復活。

 ベースは1部が大山氏、休憩をはさんだ2部は瀬戸氏。瀬戸氏は自身が参加した1stアルバムの曲ばかりだったが、ひとりだけ譜面なしで演奏していた。そして、2部の後半は再び大山氏が登場。とにかく、ステラの曲を演奏するのは大変らしいことはよく解った。

 初披露の新曲“Water Line”は平田氏が作曲した当初は演奏するのは無理なのではないかと言われ、ほかのメンバーの意見やお叱りを受け入れつつ、手直しを加え、1年を経てようやくなんとか演奏できる形になったという超難曲。

 今回は相川さんのヴィブラフォンがなかったのはちょっと残念だったが、ドラムの谷本氏がいつも以上に飛ばしていて、その勢いでバンド全体のサウンドがとにかく圧倒的だった。みんな「大変だ、大変だ」と言いながら、けっこう楽しそうに演奏しているのが表情から伝わってくる。そういうところもステラのライヴの魅力なのかな、と思う。

 アストゥーリアスと同様に海外展開も考えてもらいたいところだ。

 

 次回のライヴは6月14日だそうだが、平田氏以外のメンバーも初耳だったようで、ヴァイオリンの入山嬢は「行けたら行きます(笑)」とのこと。ステラのメンバーはみな、それぞれに多様な活動をしていて多忙な人たちばかり。当日、全員集まれるのか?!


Parallel Railways