第33回マイルチャンピオンシップ(G1)

 秋のマイル王決定戦、マイルチャンピオンシップ京都競馬場・芝1600メートルで行われ、牝馬2頭を含む3歳〜8歳馬18頭が参戦した。マイル王者モーリスが2000メートルの天皇賞に行ったため、王者不在の混戦模様で、1番人気は前哨戦、スワンSを勝ったサトノアラジン。2番人気は2014年の皐月賞イスラボニータ。3番人気は2014年のNHKマイルC優勝馬ミッキーアイル
 レースはミッキーアイルが好スタートから先手を奪い、そのままマイペースで逃げる。2番手にはネオリアリズムがつける。そのままの展開で、4コーナーを回り、最後の直線ではネオリアリズムが先頭に並びかけ、2頭の激しいデッドヒートとなったが、ミッキーアイルがトップを譲らず、そのままゴールイン。外から追い込んできたイスラボニータネオリアリズムを交わして2着に入る。
 しかし、レースは審議。最後の直線でミッキーアイルが外に斜行して、並走するネオリアリズムが外へ押し出される形となり、後続馬の進路を塞ぎ、直後から追い込もうとしたサトノアラジンダノンシャークディサイファが連鎖的に接触ディサイファが躓き、武豊騎手が落馬寸前になるなどの被害が出ており、ミッキーアイル降着か…とも思ったが、このアクシデントがなければミッキーアイルより先着できた可能性のある馬はいない、との判定で、到達順位の通りで確定。ただし、ミッキーアイルの浜中騎手は12月18日まで騎乗停止の処分が下される。このレースで最も強い競馬をしたのは間違いなくミッキーアイルだが、2012年までのルールならミッキーアイル降着になった可能性が高いと思われ、後味の悪いレースとなった。
 ミッキーアイルディープインパクト産駒の牡5歳。今年は春秋のスプリントG1で連続2着に入るなど、短距離路線で活躍していたが、昨年の安田記念以来、久しぶりののマイル戦で、G1レース2勝目をあげた。


 1着 ミッキーアイル(浜中)  2着 イスラボニータ  3着 ネオリアリズム
 4着 ダノンシャーク  5着 サトノアラジン