第85回東京優駿(日本ダービー)

 クラシック三冠の第2戦、日本ダービー東京競馬場・芝2,400メートルで行われ、2015年に生まれた競走馬6,955頭の中から勝ち上がってきた3歳馬18頭が頂点を目指して出走した。
 1番人気は皐月賞の最有力候補でありながら同レースをケガで回避した4戦4勝のダノンプレミアム。2番人気は毎日杯を勝った後、予定通り皐月賞を回避してダービーに目標を定めて調整してきた3戦3勝のブラストワンピース。皐月賞に出走しなかった2頭の無敗馬が1・2番人気で、皐月賞5着のキタノコマンドールが3番人気。皐月賞馬のエポカドーロは4番人気。
 レースは先行争いを制したエポカドーロがマイペースで引っ張り、2番手にジェネラーレウーノ、3番手にダノンプレミアムが続く。
 そして、4コーナーを回って最後の直線。エポカドーロが皐月賞馬の意地を見せて他馬を突き放しにかかるが、先行馬を好位で見ながら追走していた5番人気のワグネリアンが外から伸びてきて、ゴール寸前で先頭に立ち、そのままゴールイン。85代目のダービー馬の座を射止めた。鞍上・福永祐一騎手はダービー19回目の挑戦で悲願の初制覇。
 ワグネリアンディープインパクト産駒で、これで6戦4勝。皐月賞では1番人気に推されながら7着に敗れたが、見事に雪辱を果たした。これまで後方から追い込むパターンが多かったワグネリアンだったが、今日は先行馬有利の馬場状態を読んでスタートから好位につけた福永騎手の好騎乗も光った。
オルフェーヴルに続く三冠をめざしたエポカドーロは半馬身差の2着。ダノンプレミアムは最後伸びきれず6着に終わる。

 1着 ワグネリアン(福永)  2着 エポカドーロ  3着 コズミックフォース
 4着 エタリオウ  5着 ブラストワンピース