令和初の天皇賞馬になるのはどの馬か。
天皇陛下御即位慶祝・第160回天皇賞が東京競馬場・芝2000メートルで行われ、G1馬10頭を含む16頭が参戦した。
この超豪華メンバーの中でも現役最強の4歳牝馬アーモンドアイと3歳の怪物サートゥルナーリアの初対決に注目が集まった。1番人気のアーモンドアイはスタート直後の大きな不利により3着に終わった安田記念以来のレース。そして、2番人気のサートゥルナーリアはダービーでは4着に終わったものの、秋の初戦・神戸新聞杯を桁違いの強さで圧勝し、距離の長い菊花賞を避けて、年上の馬が相手の天皇賞に挑戦してきた。両馬の主戦騎手であるルメールはアーモンドアイを選んだ。ということは・・・? 離れた3番人気はやはり不利を被り16着に終わった安田記念以来の4歳馬ダノンプレミアム。
レースは予想通り、5歳牝馬のアエロリットが好スタートからそのまま先頭に立ち、逃げる。サートゥルナーリアは3番手、その後ろにダノンプレミアムなど。アーモンドアイはライバルたちを見る位置で馬群の内側を進む。最初の1000メートルが59秒ちょうど。
そして、最後の直線に入ると、逃げ粘るアエロリットにダノンプレミアム、サートゥルナーリアらが並びかけ、激戦になるかと思われたが、アーモンドアイが最内からあっという間に抜け出し、後続を3馬身突き放して先頭でゴールイン。この豪華メンバーが相手でも次元の違う強さで圧勝した。天皇賞を牝馬が勝つのは2010年のブエナビスタ以来。
2着にはダノンプレミアム、3着はアエロリット。サートゥルナーリアは最後に失速し6着に終わる。
アーモンドアイは父がロードカナロア、母がフサイチパンドラ。これでG1は6勝目。通算で10戦8勝。
1着アーモンドアイ(ルメール)2着ダノンプレミアム 3着アエロリット
4着ユーキャンスマイル 5着ワグネリアン
昨日(26日)、オーストラリアのムーニーバレー競馬場ではG1第99回コックスプレート(Cox Plate、芝2040m、14頭)が行われ、日本から参戦した5歳牝馬リスグラシュー(D.レーン騎乗)が快勝。牡馬11頭を蹴散らした宝塚記念に続き、G1レース2連勝。海外G1は3度目の挑戦で初勝利をあげた。