クビキリギス

 成虫になったクビキリギスを見つけた。茎に逆さまに止まっているので、真っ赤な口が見える。

 そういえば、いま僕が唯一、新刊が出るたびに買っているマンガ『スケッチブック』の最新13巻でクビキリギスがネタになっていた。もともとは福岡の高校の美術部が舞台なのだが、最近はマニアックすぎる動植物ネタ(とくに昆虫)ばかりで、ついに最新刊の帯には「身近な生き物たちや大自然の観察。それが美術への第一歩。でもそこから第二歩はまず踏み出さない美術部員たち。平和で穏やかで、まったく芸術的じゃない。そんな美術部の毎日をお届けします」だって。完全に開き直った。

 そんなマンガにクビキリギスが名前が怖い虫として出てくるわけだが、この虫は噛みついたら離れないので、無理に引き離そうとすると、そいつの首が切れてしまうことからクビキリギス。その真っ赤な口から「血吸いバッタ」という別名があるらしい。実際に血を吸うわけではないけど。
 
 真っ赤といえば、庭の彼岸花が咲きだした。

 ハイビスカスも真夏は休んでいたが、また咲きだした。

 けさの太陽。

(きょうの1曲)清浦夏実/風さがし
 アニメ版『スケッチブック』のオープニング曲。