中央競馬の上半期をしめくくるグランプリ、宝塚記念が阪神競馬場・芝2200メートルで行われ、G1馬6頭を含む12頭が参戦した。
1番人気はキセキ。2番人気はレイデオロ。
レースは1番枠からスタートしたキセキが予想通り先頭に立ち、大外から紅一点のリスグラシューが2番手につける。最初の1000メートル通過が1分ちょうど、さほど速くはない。
そして、そのままキセキが先頭で第4コーナーを回り、最後の直線へ。2番手のリスグラシューも抜群の手ごたえで続く。
逃げ込みを図るキセキだったが、リスグラシューが騎手のゴーサインに応えて、あっという間に先頭に立ち、後続を突き放し、3馬身差で完勝。3番手以下は見せ場も作れず、結局、唯一参戦の牝馬が有力牡馬11頭を蹴散らした。
ゆったりと流れる先行馬有利の競馬で、いつもは後方から追い込むタイプのリスグラシューが今回は早めに2番手につけてレースを進めたことが勝因といえそうだ。鞍上ダミアン・レーン騎手の好判断ということか。
リスグラシューはハーツクライ産駒の牝5歳。G1は昨年のエリザベス女王杯に続く2勝目。ちなみにリスグラシューとはフランス語で優美な百合を意味するそうだ。
1着リスグラシュー(D.レーン) 2着キセキ 3着スワーヴリチャード