世界で活躍する女性騎手が一堂に会する「ウィメン・ジョッキーズ・ワールドカップ」が6月30日にスウェーデンのブローパーク競馬場で行われ、8カ国から10人が招待された。日本からもJRA唯一の女性騎手・藤田菜七子(21)が参戦。
公平を期すため、能力的にA・B・Cにランク付けされた馬の中から各騎手がAランク1頭、B・Cランク各2頭ずつに騎乗し、5レースを行い、着順によるポイント制で世界No.1女性騎手の座を競った。
藤田は第1戦は6着だったが、2戦目で海外初勝利を挙げると、3戦目は5着、4戦目が2着。そして、総合3位で迎えた最終戦で2勝目をあげ、逆転で総合優勝を果たした。
彼女が乗った馬のうち、どれがAランクだったのか分からないが、2勝2着1回という成績は藤田が各馬の能力を十分に引き出した結果といっていいのだろう。
この日の結果だけで藤田が「世界一の女性騎手」というわけではないとしても、日本で着実に勝利を積み上げ、彼女の評価は確実に高まっているし、これから世界的にも知られた存在になっていくのだろう。彼女は「女性騎手」としてではなく、「騎手」として評価されたいと願っているのだろうけれど。
世界的にはローカルな存在にすぎないスウェーデンの競馬。この映像を見ても、日本の競馬場とはまるで違った雰囲気。田舎の競馬場っぽいけど、緑がきれい。
藤田菜七子 Women Jockeys' World Cup in Sweden
1勝目の外から追い込んで差し切り勝ちを決める姿がかっこいいね。
自分の姿を見て騎手をめざす女性が増えてほしいと常々語る藤田騎手だが、そういう女子が増えるかもしれない。
危険な仕事ではあるけれど、ケガなどせずにこれからも活躍してほしい。