カーリング日本選手権決勝

 今日の東京は昨日以上の暑さで、都心の最高気温は31.2℃と今年初めての真夏日となる。郊外の練馬では31.4℃、奥多摩町小河内では31.6℃。さらに群馬県高崎市上里見と栃木県佐野市では35.2℃を記録し、今年全国で初めての猛暑日となる。

 さて、カーリングの2021-22シーズンを締めくくる全農日本カーリング選手権2022も今日が最終日。アドヴィックス常呂カーリングホールで男女の決勝が行われた。

 まず、午前9時から男子決勝。札幌国際大学とSC軽井沢クラブが3日連続で対戦。過去2戦は1勝1敗で、まさに今シーズンの日本一を決める試合となった。

 札幌国際大の後攻で始まったが、1エンドにSC軽井沢がいきなり2点スチール。

しかし、2エンドには札幌国際大が2点を取る。すると3エンドにはSCが3点、4エンドに国際大が2点と各エンドに複数点が入る激しい点の取り合いとなる。SC軽井沢は5エンドに2点を取ると、ブレイクをはさんだ6エンドにも2点スチール。7エンドには国際大のフォース青木豪のスーパーショットが出て、2点を返すが、8エンドにはSCが再び2点を入れて突き放し、9エンドに国際大が1点に終わった時点でコンシード。11-7でSC軽井沢クラブが勝ち、今季の日本チャンピオンとなった。随所にスーパーショットが飛び出し、カーリングの面白さを存分に味わえる、非常に見ごたえのある試合だった。国際大の青木も素晴らしいショットをいくつも見せてくれたが、SCのフォースの栁澤がそれを上回るショットを連発し、今日は完璧だった。

 SC軽井沢クラブは平昌五輪に出場した後、チームが解体し、残った山口剛史が新たなメンバーを集めてチームを再編。リードは34歳の小泉聡、セカンドにはこの春から15歳の山本遵を加え、サードにスキップから回った山口剛史(38歳)、そして新スキップに20歳の栁澤李空という布陣でこの大会に臨み、ベテランと若手が絶妙にマッチした良い雰囲気のチームを作り出し、栄冠を手にした。五輪出場後、チームがバラバラになり、そこから苦難の道を歩んできた山口と小泉のベテラン2人が試合終了後に男泣きする姿にウルっときた。

SC軽井沢クラブ。左から山本、小泉、栁澤、山口)

 午後4時30分からは女子の決勝。毎度おなじみのロコ・ソラーレ中部電力の対戦。男子の凄いショットを見すぎたせいで、女子の試合はやや物足りなく感じたが、大方の予想通りロコ・ソラーレが安定した戦いぶりで、7-3で勝利。2年ぶりの優勝。やはり、ロコは巧いね。そして、吉田知那美の存在、人間力の高さがチームを支えているのがよく分かった。

(きょうの1曲)一十三十一渚にて


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