ムサシノキスゲ

 今日の東京は曇り空で、夕方から雨。

 11日までの予定で出されていた新型コロナの緊急事態宣言が今月末まで延長されることが決まる。連休期間中の人流(なんていう日本語があるのかどうか知らないが)を減らして感染拡大を抑え込むということだったが、行楽地は人で賑わい、高速道路は大渋滞というニュースをみると、あまり効果はなかったようにも見える。政治指導者に対する信頼がないので、従う人が少ないのだろう。

 東京オリパラの強行開催に対する懐疑的な見方も国内外で高まるばかりだが、5日の米ワシントン・ポスト紙にSally Jenkinsというコラムニストが書いた記事の「ぼったくり男爵」という痛烈な言葉が日本で話題になっている。国際オリンピック委員会トーマス・バッハ会長のことだ。原文ではBaron Von Ripper-offとなっていて、rip offは盗むというような意味だが、これを「ぼったくり男爵」と訳したのは秀逸。17日に来日するバッハ会長が多くの日本国民に「ぼったくり男爵」と認識されてしまうことになるのだろう。もちろん、その一味は日本国内にもいる。ただ、こういうことは以前からわかっていたことではあるだろうし、真っ先に日本のマスコミが書くべきことだった。日本の大手マスコミも五輪スポンサーになっているわけで、大儲けを目論んでいるから、中止では困るというのが本音なんだろう。

 今日の写真は先日の井の頭公園に咲いていたムサシノキスゲ

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 ニッコウキスゲの低地型で、東京・府中市浅間山にだけ自生する絶滅危惧種である。井の頭公園のほか、多摩動物公園などにも移植されている。

 ニッコウキスゲは夏に咲くが、ムサシノキスゲは今ごろが花の季節である。

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 カーリング女子世界選手権。日本は昨日、ドイツ、韓国にともに延長戦で負け、2勝7敗となり、今日はイタリアに8-2,そして強豪カナダにも7-5で勝利。4勝7敗としたが、予選突破の可能性は消滅。今大会での北京五輪出場権獲得はならず。出場枠は10か国で、そのうち中国が開催国として、すでに出場権確保。今大会の6位までに中国が入れば、残り枠は4だが、中国が上位6位までに入れなければ、残り枠は3になる。今後行われる世界最終予選もけっこう厳しい戦いになりそうだ。

 世間的にはオリンピックの時だけカーリングに注目する人がほとんどなので、こういう状況になっていることを認識している人は少ないかもしれない。

 

(きょうの1曲)Peter Gabriel / Mercy Street

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