第84回オークス

 牝馬クラシックの第二戦、東京優駿牝馬オークス)が東京競馬場・芝2400メートルで行われ、3歳の18頭が未知の距離に挑んだ。鮮烈な末脚で桜花賞を制し、二冠目をねらうリバティアイランドが圧倒的な人気で、勝つのはこの馬しかいない、と多くの人が考えているようだった。2番人気はハーパー。単勝オッズが10倍以下はこの2頭だけ。

 レースはライトクオンタムが先頭で引っ張り、桜花賞では後方からだったリバティアイランドも先行勢を見ながら、6番手の内を進む。少し頭を上げていて、やや力んで走っているように見える。前半千メートルが60秒ちょうど。

 そのままの隊列で4コーナーを回り、長い直線の手前でリバティアイランドはスムーズに外へ出る。絶好の手ごたえ。各馬、ムチが入って先頭めざして殺到するが、リバティアイランドは鞍上・川田がムチを入れるまでもなく加速して、先頭に並びかけ、残り300メートル付近で2回だけムチが入ると、あとはもう後続を突き放す一方。2着に6馬身差をつけて余裕の先頭ゴールイン。まさに異次元の強さ。桜花賞から800メートルの距離延長も全く問題にしなかった。この先、どこまで強くなるのだろう。


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 今回もリバティアイランドの川田騎手がヘルメットに装着していたカメラの映像が公開された。桜花賞ではゴール直後に川田が「はい、お嬢さん、終わりです」と馬に話しかけていたのが話題になったが、今回は・・・。


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 リバティアイランドはドゥラメンテ産駒。これで5戦4勝。G1は阪神JF桜花賞に続き3連勝。唯一、2戦目のアルテミスSで2着に敗れているのが不思議に思えるぐらいの強さ。来週のダービーに出ても勝てたのでは、と思ってしまうほどの圧勝だった。

 

1着リバティアイランド(川田) 2着ハーパー 3着ドゥーラ

4着ラヴェル 5着シンリョクカ