山歩きがしたくなり、一番手近な高尾山にまた行ってきた。
山の紅葉シーズンもほぼ終わりに近づき、大混雑も少しは落ち着いているかと思ったのだが、高尾山口駅前はやはり人出が多い。
今回は沢沿いの6号路を行く。もう歩きなれた道だ。登り始めは空気が少し冷たく感じたが、歩くうちに汗ばんできた。
所々に紅葉の美しさもいくらかは残っている。
登るうちにだんだん登山道が渋滞気味になってきた。世界一登山者の多い山だから仕方がない。混雑を避けるなら、早朝に限るのだろうが、家でゆっくりと朝食をとってから、ふと思い立って気軽に出かけられるのがこの山の魅力でもある。
沢を歩く区間では渋滞でしばらく足が止まる。
野鳥はヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ、ジョウビタキ、アオジ、ウグイス、イカルの声を聞いたぐらいで、姿はほとんど見えず。
長い階段を経て、1号路と合流。11時40分頃、標高599メートルの山頂に到着。山頂の標柱と一緒に写真を撮ろうという人たちの大行列ができている。
展望台にも人が多い。先週まではもっと凄かったに違いない。
富士山は雲をまとっている。まだ真っ白という感じでもないのか。
山頂では富士山の写真を撮っただけで、すぐに下り。ここからはいわゆる奥高尾で、小仏城山、景信山、陣馬山へと縦走コースが整備されている。景信山までは歩いたことがある。
すぐに「もみじ台」があり、お昼時でもあり、茶店は賑わっているが、紅葉はほぼ終わっている。
尾根筋を下ったり、登ったりしながら行く。高尾山に比べると、人は少ないが、それでもけっこうな人数が歩いている。走っている人もいる。
途中で、まだ鮮やかさの残る楓があった。
一丁平の展望台。
江ノ島もかすかに見える。
ジョウビタキ♀がいた。
霜が降りて、まだ解けていない場所があり、また解けて、土が湿っている場所もある。
標高670メートルの小仏城山には12時25分に到着。都心方面や横浜方面の高層ビルが見えるが、霞んでいる。
ここで持参のおにぎりの昼食。ここは東京と神奈川の都県境になっていて、二軒の茶店が背中合わせに営業している。東京都側の春美茶屋で、名物のなめこ汁を注文したら、完売だった。そんなことがあるのか。仕方がなく、田楽を注文。250円。
これは美味しかった。
城山からの富士山。
さて、ここからどうするか。前回は日影林道を下って、途中でノウサギに遭遇した。その前は小仏峠から旧甲州街道を下ったり、景信山まで行ったりしたが、いずれも、そのまま高尾駅まで歩いた。今回は反対側の相模湖方面へ下ってみようか。高尾山からここまで歩いてきた道は東京の高尾と大阪の箕面を結ぶ「東海自然歩道」のルートでもあり、この長距離歩道はここから相模湖へ下るので、そのルートを歩いてみよう。相模湖まで5.8キロだそうだ。
つづく