高尾山から相模湖へ(後編)

 昨日(12月3日)、高尾山方面へ出かけた話の続き。

 高尾山頂から小仏城山まで歩き、ここで昼食タイム。その後、12時50分に東海自然歩道を神奈川県側へ下り始める。初めて歩く道。

 途中、ちょっと険しい区間もあったが、全体としてはよく整備された歩きやすい道。これまでほど人は多くないが、全くいないわけでもなかった。

 落ち葉を踏みながら快調に下っていく。

 道端にお地蔵さん。

 山の神様の祠。新しいミカンが供えてあった。

 日本を代表する長距離歩道なので、道標も整備されている。神社前で城山から1.4キロ。

 またお地蔵さん。傍らに置かれた頭が気になる。

 山道を抜けて、千木良の集落に出た。ジョウビタキ♀がいた。

 ジョウビタキは「ヒッヒッヒッ・・・」という声でまず存在に気づき、それから姿を見つけるパターンが多い。

 千木良の集落には甲州街道が通っており、バス停がある。僕の少し前を歩いていた人たちはほとんどがここからバスに乗るようだ。僕は相模湖駅まで歩く。

 いま下ってきた山を振り返る。

 甲州街道を渡って、さらに下ると、神社があった。牛鞍神社という古社で、祭神は素戔嗚尊

 スサノオは出雲の神様だが、関東地方には氷川神社をはじめ、スサノオを祀る神社が多い。

 そこから再び山道を下っていくと、眼下に水面が見えた。

 最初は相模湖かと思ったが、ダムよりも下流相模川である。見えている橋が弁天橋だろう。

 エナガの群れがいた。うまく撮れないのはいつものことだ。

 また石仏。ということは、この道は古くからあるということなのだろう。

 弁天橋の袂の山の上に弁天様が祀られているが、スズメバチの巣があるということで、立ち入り禁止になっていた。

 弁天橋。橋の上から釣り糸を垂れる人たち。じっと待つ犬。バケツの中にはワカサギ。

 橋の下流

 遠くに水鳥が浮いているので、オシドリかと期待したが、マガモだった。ほかにオオバン

 橋を渡って、急な階段と坂道で対岸の集落へ出る。

 しばらく行くと、左に急な山道が分かれていく。嵐山という山に通じる道で、「東海自然歩道」の標識が立っている。ずっと歩くのは大変そうだが、大阪までずっと歩く人はいるのだろう。

 さらに行くと、相模ダム。昭和22年完成で、高さは58.4メートル、長さは196.0メートル。このダムの上流側が相模川をせき止めた人造湖、相模湖である。

 このあたりは湖の末端部分で、幅は狭い。

 このダムで水力発電を行い、その放流水を下流で取水して、神奈川県営水道や横浜、川崎、横須賀の各市営水道に利用している。

 ダムから坂を上っていくと、甲州街道に出て、相模湖駅前には14時45分に着いた。

 ちょうど高尾行きが出るところで、30分後の15時15分発に乗る。