今日のサイクリング

 午後から北烏山の寺町にある高源院へ。世田谷区の特別保護区にも指定されている湧水の弁天池(鴨池)にはコウホネスイレンが咲いている。亀がものすごくたくさんいるほか、カワセミの姿も見た。ほかにオナガムクドリニホントカゲなど。

(高源院の鴨池と浮御堂)



コウホネ

スイレン

(浮御堂の弁天様)
 今日は珍しく天気が悪く、今にも雨が降り出しそうだが、さらに三鷹市内へと走り、丸池公園へ。

(いかにも武蔵野らしいケヤキの並木道。三鷹市北野にて)
 仙川の水源だった湧水池を復元した丸池公園では水辺でミソハギが咲いていた。ここで今年初めてヒグラシの声を聞く。




 丸池公園に隣接して勝淵神社というのがある。水神をまつるこの神社、歴史上の有名な人物と思わぬ縁があることを今回初めて知った。
 織田信長重臣柴田勝家が信長の死後、豊臣秀吉と争って敗れ、自刃した折、3歳の孫に愛用の兜を与えて、上野国(いまの群馬県)の外祖父のもとに逃した。この孫がのちに元服して柴田勝重と名乗り、徳川家康に臣従し、上野国に2千石の所領を与えられたほか、関ヶ原の合戦から大坂冬の陣、夏の陣にも参戦し、その戦功により、ここ仙川流域にも領地を与えられたという。勝重は当地に屋敷を構え、また水神の森に社殿を建立し、その傍らに神霊として祖父・勝家から与えられた黄金の兜を埋めて社号を勝淵大明神と称したという。それが勝淵神社の由緒であり、兜塚も史跡として保存されていたが、昭和になって戦後、荒廃したため氏子が1988年に再建したという。柴田勝家の兜が本当に埋まっていたのかどうかは分からない。


 その後、雨が降り出したので、仙川沿いのクヌギの木の下で雨宿りをしながら、カワセミ(若鳥2羽)やコサギアオサギ、ハグロトンボなどの写真を撮る。












(ハグロトンボとアメンボ)

(電柱にカラスがいるのかと思ったらカワウだった)
 雨はザーッと降ったかと思えば、陽が射したり、という天気で、強く降っている時は中央道の高架下で雨宿り。こうしていると、自転車の旅であちこちで雨宿りした時のことをいろいろ思い出す。房総半島とか対馬とか北海道とか…。
 雨がほぼ止んだので、再び走り出し、都立松沢病院の広大な敷地の一部を公園化した将軍池公園に寄って帰る。元来が精神科の専門病院で、大正時代、患者の作業療法の一環としてつくられた将軍池はこれまであまり人目に触れることがなかったが、今春、公園がオープンして、柵越しながら、いつでも池が見られるようになった。


 本日の走行距離20キロ。