3歳牡馬クラシック戦線の第一戦、皐月賞が強風吹き荒れる中山競馬場・芝2000メートルで行われ、18頭が出走した。
今年の3歳はレベルが高いといわれる中でも、ここまで圧倒的な強さで3連勝のサトノダイヤモンド(ディープインパクト産駒)、昨年の朝日杯FS(G1)を勝った2歳王者リオンディーズ(キングカメハメハ産駒)、父と同じローテーションで3戦無敗のマカヒキ(ディープインパクト産駒)が3強として支持を集めた。サトノダイヤモンドもリオンディーズ、マカヒキとは初対決であるし、ほかにもこの3強とは初めて走る有力馬がおり、どの馬が勝つのか、楽しみな一戦となった。
レースはリスペクトアースがハイペースで引っ張り、リオンディーズ(デムーロ)は2番手。サトノダイヤモンド(ルメール)は中団。マカヒキ(川田)は後方を追走。
3コーナーでリスペクトアースが失速すると、リオンディーズが早くも先頭に立って、そのまま直線に入り、逃げ込みを図るが、エアスピネル(武豊)、サトノダイヤモンドらも一気に迫って激戦になった。そこへ後方でスタミナを温存し、徐々に順位を上げてきた共同通信杯勝ち馬で8番人気のディーマジェスティ(蛯名)が強烈な追い込みで前を行くライバルたちを外からまとめて交わし、さらに後方から追い込んできたマカヒキを抑えて快勝。タイムは1分57秒9のレースレコード。4位入線のリオンディーズは最後の直線で外に斜行しエアスピネルの走行を妨害したとして5着に降着。
ディーマジェスティもディープインパクト産駒。デビュー3戦目で初勝利をあげてから3連勝で、第76代皐月賞馬の称号を獲得した。通算5戦3勝、2着2回の成績。
1着 ディーマジェスティ(蛯名) 2着 マカヒキ 3着 サトノダイヤモンド
4着 エアスピネル 5着 リオンディーズ(4位降着)